想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

想い

「おばあちゃん」と呼ばれる日

『ガイアの夜明け』で、雑誌『ハルメク』を取り上げていた。 編集の過程を見ていて、 (こういう仕事がしたかったんだよね)と思った。 編集してコラムを書いて・・新聞社で働くという夢は、 新卒の時、業界紙の会社に入社して叶ったはずだった。 でも配属は…

幸せ長者

1万円のお買物券が当たって、 ワクワク感とリッチ感でいっぱいだ。 "リッチ"なんて言い方は古いが、 他の言葉では言い換えられない。 とにかく、リッチなのだ。 この浮かれた気持ちを長引かせるために、 しばらく使わないでおこうと思ったが 使用期限がある…

踊る日本人

歌う芸能人を"歌手"と言っていた時代、 踊りながら歌う人やグループは少なかった。 今は、激しくダンスしながら歌うのがほとんどで、 もう歌手という言い方はしない。 アイドルとかミュージシャン、アーティストと言う。 歌うことがないがしろにされているわ…

絶対言えないコト

今年、初詣はこの街と実家の町の神社、2か所に行った。 去年あまりいい年にならなかったのは、 初詣に行かなかったせいかもしれないと・・ おみくじを引いたら、2つとも「末吉」だった。 「末吉」は、「凶」に一番近い「吉」だ。 今年もいい年にならないか…

バッテリー

金沢市の青看板が見えた時、会ったことの無い祖母に、 (あなたの孫がここに来ました)と心の中で挨拶した。 兼六園を歩き回った後、七尾市の小牧台にある 国民宿舎(当時は)に泊まった。 海に映った夕焼けは、劇的だった。 能登半島の日本的で美しい色彩の街並…

お正月に考えるようなことかな

母娘の穏やかで幸せなお正月を過ごすはずが、 また残念なことになった。 心通わせられない相性というのは、 いくつになっても変わらないものだと思った。 相性が悪いのだ。 それは、親子でも、友達でも、夫婦でも、同僚でも、 自分以外の人と関わる時、一番…

幸せの裏側

年の初め、高めという予報だったのに 水道凍結の可能性がある気温まで下がることを知り、 予定を変更して、一日早く帰宅した。 やっぱり、ひとり暮らしのこの部屋に戻るとホッとする。 下の階に闇があっても。実家では、大掃除と片付けをしていた。 母は、自…

限りが見えると

母がひとり暮らしになってから、 ひとりのお正月を送らないように、 独身の次女(私)は必ず実家に帰っていた。 シフト制の仕事に就いている時期も、 お正月は休みを頂いていた。 仕事をしていない今、今度のお正月は ゆっくりと過ごせそうだ。明日、母がこち…

希望の星

誰も住まなくなっていた実家の隣の家に 50代の夫婦が都会から移住してくるらしい。 まだはっきりわからないが、"創る人"らしい。隣の家に、天井の高い店舗があるのが良かったようだ。 店の後ろに住宅がある。 隣ということもあり、関わることも多いだろう。 …

歳数読書

「勉強をさせて頂いた」と、 物事や人との出逢いをプラスに捉え発言することが 好感を持たれる風潮だが、 敢えて、私は、「人生で遭いたくもなかった人だ」と言う、 下の階のクレーマーさんを。昨日は帰って来ると、階段下に娘さんと2人でいて、 雪遊びをし…

靴とみかん

目が覚めて、今日はXmasイヴだと思った時、 子供の頃の楽しい思い出が浮かび、 それをブログに書こうと思ったら、 ワクワクしてきて眠れなくなった。 遠足やお祭りなど、楽しいことのある日、 ワクワクして寝ていられないというのは、 大人になっても変わら…

からくり

前から欲しいと思っていたニットのカーディガンが 期間限定で値下がりしたので、すぐ買いに行こうとした。 丈も短くていいし、写真もオシャレで素敵だった。 ベージュの色のもいいし、画面では薄いターコイズブルーのも どちらも欲しいと思った。 念のため、…

手紙を書く

手紙を書くのは、敷居が高い。 字が上手くないから、上手く書こうとする緊張で、 文章がまとまらない、漢字や送り仮名を間違う。 パソコンのように簡単に消したり、移動したり出来ない。 いつからだろう、手紙もパソコンで打ち、 最後に手書きで名前を書く、…

落とし穴

姉家族は、親戚の中で一番 経済的に将来の不安のない堅実な家族だった。 転職を繰り返したり、縦断の旅に出かけたり、 温泉巡りをしたり、思うがまま楽しい時間を 過ごして来た私とは、全く違う思考回路を持っていた姉家族。再びの義兄の思いも寄らぬ行動に…

そのホテルの下に

駅まで続く地下通路のあるホテルが、ドンと建った。 あそこは、数年前までは、 平屋の空き家と空地ばかりになっていた。 高校生の頃に住んでいたアパートのすぐ傍だ。あの場所に小さなスーパーやお米屋さんがあった。 食品を入れた袋とクリーニングから戻っ…

再びの詐欺問題と『真夜中のギター』

また、義兄が詐欺の犯人にお金を送ろうとした。 自分が行けないから、妻(私の姉)に頼んだようだ。 義兄は、詐欺だとまだわかっていなかったのだ。 「口座を作るための10万円を送金してくれたら、 投資で儲けたお金の中から2千万円をその口座に入れる」 とい…

腕時計は要らない

貴金属に興味が無いので、 指輪をしていたことがほとんど無い。 マニュキュアもしない(爪は、磨くだけ) 私の手は、働く手。腕時計も最後にしていたのは、 いつか思い出せないくらい昔。 時計は街のあちこちにある。 持っていなくても、探せば時間を知ること…

年の瀬迫るとき

手帳やカレンダーを買って、新しい年を迎える準備をする。 年の瀬に近づいていく、この時期がとても好きだ。 雪も大晦日までには降り積もっているだろう。 冷っとした空気は神聖で、 身を清めて、新しい年を迎えるよう。 この時期がとても好きだ。今年の頭の…

私の"世の中"

カラオケ店に向かう朝の道は凍っていた。 後ろでガタッと倒れる音がして、 何かあったら助けよう~みたいな勢いで、 「大丈夫ですか?」と大きな声で言いながら振り返ったら、 30代の男性会社員が自転車と共に倒れていた。彼は、照れて(転んだら誰でもそん…

真綿の中の吸い取り紙

雨の降る暗い曇り空。 光熱費を節約して、 ストーブを点けていない部屋は、少し寒い。 出かける予定のない今日は、 真綿に包まれたような安全な空間の中で、 心が尖ることも、身体が痛むことも無く過ごす。幸せな時間というのとは違う。 嫌なもの、苛立つも…

楽しいコト

前にうつ病になったことがあり、 今回の詐欺の件で、再び精神的にやられた義兄は、 自殺を仄めかすようなことを言い、 姉は「一緒に…」と言ったというメールを貰った。 私は、根暗夫婦の闇に引っ張られ、 眠れない夜を過ごした。 今のところ取られたお金が無…

得られるもの

家族や夫婦で買い物をしている人達とすれ違うたびに、 なんか1人というのは、寂しいのかな? と思ったりすることはよくある。 でも、既婚者が羨ましいとか、 結婚っていいなと思わせてくれたのは、 これまでに、2組の夫婦しかいない。 よくは知らないが、芸能…

新しい手帳を買うと

来年の手帳は、高橋書店の『フェルテ12』を選んだ。 早番遅番のある仕事の時は、 時間軸が24時間の『シャルム8』が良かったが、 仕事を辞め、7時始まりで良くなったので替えた。新しい手帳を開くと、夏休みに入る前のような気持ちになる。 予定を立てる楽し…

施設面会は誰のため

朝早く、母から電話があった。 こないだ伯母の面会に行ったのは母ではなく、 母の妹の叔母だと思われていたと言うのだ。 というのも、母が「(叔母が)だんなの介護が大変で、 面会には来れない」という話をしたから、 伯母は混乱したのだろう。伯母の娘から、…

違う世界

母と伯母の面会に行った。 昨日で4回目。 ドアを開けてベッドで寝ている顔を見た時、 一瞬間違ったかと思い、もう一度ネームプレートを確認した。 髪がほとんど無く(原因不明)、肉が落ちた顔、 すぐに伯母とわからない。 何年かぶりの再会だったなら、泣い…

活字の人

喪中の葉書が届いた。 年賀状は「今年が最後」にしていたから、 どこからも届かないと思っていた。 差出人は、昔のアルバイト先の人。 歳はたぶん5歳以上離れていたと思う。 出身大学が私の第一志望の大学ということで意気投合し、 当時は、兄のような存在だ…

この部屋

何年か前の胆振東部地震で、食器棚の扉が開き、 円左エ門のマグカップが落ちて割れたことがあるので、 家具転倒防止棒を取り付け固定している。 ちょっと見栄えが悪いけれどしょうがない。 キッチン側の照明は、 ステンドグラスのペンダントライトを付けてい…

運命の梯子

梯子の途中まで登って下を見たら、 地面が物凄く下にあり、高所恐怖症の私は、 怖くてクラクラして、もう駄目だ…死んでしまうと思った。 でもすぐに、イヤ、諦めないで降りる!と思い直し、 一歩ずつ降りて行った。 地面に着いてから、今登った梯子を見上げた…

酒飲み女に憧れて

お酒が飲めないと言うと、 人生の半分を損しているとよく言われた。 美味しくないし、飲むと気持ち悪くなる。 その後には、吐くか寝るかだ。 この世からお酒がなくなっても、なんの問題も無いと思っていた。 でも、飲めるようになりたかった。 短大生の頃に…

旅の仕方と人生はラップする

朝早くに旅館を出ると、 夏でも空気がヒンヤリして、気持ちが良い。 (さて、どっちの道を行こうか)と、車に乗ってから考える。 地図は見ない。 くじを引くようにハンドルを切る。 舗装された道路は、途中からダートになったりする。 砂埃や石で車が傷つく…