老後のこと
前職の影響で、まだ4時台に目が覚める。 こんな時間に動き出したら、 また下の階のクレーマーさんがやって来そうなので、 6時近くまで待って起き出す。 朝にゆっくりとコーヒーが飲める幸せ。 "無音の家事"にもだいぶ慣れた。 前の晩から、カップやお皿など…
ハローワークにこんな気持ちで何度行ったことだろう。 失業者という名札を付けているかのように、 人生の落伍者の雰囲気を漂わせ、トボトボと歩いて向かう。 考えようによっては、雇用保険を貰えるというのは、 まだ現役の証拠という優越感が無いこともない…
先月まで勤務していたサ高住は、 富裕層が生活する高齢者向け住宅。 老人ホーム、介護施設ではない。 介護が必要になると退居ということになる。 富裕層と言っても範囲があるが お金に困っていないということでは、 裕福な人々の集まりと言えるだろう。 そこ…
職場の禍から逃れて、 やっと平和な日々が訪れたと思ったら、 今度は住居での禍に見舞われた。朝8時、チャイムが何度か鳴り、 なんだろうこんな早くにと無視していたら、 相手はドアをガンガンと叩き出した。 これは無視しているわけにはいかないと、 ドアを…
急に、初冬になった。 ストーブを点けた。 いつもより一週間くらい早い。 こないだ年末調整の書類のこと考えたと思ったら、 もうすぐまた考える月になる。 あれから一年何をしていたんだろう。 チームバチスタのシリーズ本を 読み漁った夏の記憶だけは、はっ…
サ高住は、お金持ちの入居者の人生を知る所。 介護施設とは、違う空気が流れていると思う。M住宅は、高級住宅街にあり、 入居者は、K住宅(私のメインの職場)より一層、 お金持ち感が強い。 中でも、90才近くのMさんのオーラは凄い。 歳を取ったら枯れるとい…
一番癒されホッとする場所は、どこ?と聞かれたら、 すぐに、自宅のソファーと応えるだろう。 3つのクッションに囲まれて丸まって、 カフェオレを飲んでいる時が、最高に幸せだ。 入院とかで、長くここを離れることがあったなら、 絶対間違いなく、このソフ…
休み明けの今日は遅番で 午後から出勤というのに、5時半には起きてしまった。 早番の時には、4時に起きているので、 これでも遅く起きた感じがする。 朝食を取ってから、何もやることがないので、 借りている本を読んでいた。 朝の6時から読書。 こんなこ…
「もう、甘えさせない」というようなことを言った。 ”甘え”と言った・・・ 甘えだったのだろうか。 無表情になってしまった。 亡くなった父の定期預金の分配分を貰った時、 「年金を貰うようになったら、 (ずっと援助してもらっていた)お金を止める」と言…
「(僕が)80才になったら、(君は)いくつになる?」 そう言ったのが、昔の年下のメールフレンドなのか、 元いた職場のひと回り下の人だったのか? どちらにしても、その言葉にハッとして夢から覚めた。 時計を見ると、まだ4時前だ。 早番の時は、4時15分に起きて…
滅多にないことだけれど、 昨日の夜、眠れなくなった。 眠たいのに、眠れない。 それは、いろいろなことを考えてしまったから。母は、85才になる。 85才でひとり暮らしをしている。 85才と言っても、足腰は丈夫な方で 80代とは思えないくらい元気で若い。 社…
愛犬を抱きながら、広い自宅の庭を眺めている年老いた自分…老人ホームで若い人に助けられながら生活する年老いた自分…多くの人の老後というのは、 後者のパターンが現実的だろう。 私の老後のイメージは、そのどちらでもない。あえて例えるなら、 隠せないシ…