来年の手帳は、高橋書店の『フェルテ12』を選んだ。
早番遅番のある仕事の時は、
時間軸が24時間の『シャルム8』が良かったが、
仕事を辞め、7時始まりで良くなったので替えた。
新しい手帳を開くと、夏休みに入る前のような気持ちになる。
予定を立てる楽しみや、何か楽しいことが起こる期待感、
大人になってもワクワクする。
また、早めの決算という気持ちにもなる。
まだ終わってもいないのに、今年1年の収支を考える。
どんな年だったのか。
2月で早番遅番のある仕事を辞めてから、
あっという間というか、ゆっくりと、急流のように時が流れた。
矛盾しているけど、そんな感覚。
今年は、"自分の老後探し"の1年だったと思う。
未婚のまま歳を重ねて、高齢者とか、介護とか、
自分と無関係に思ってきたことを、
自分のこととして捉えようとすることは、とても難しかった。
未婚既婚に限ったことではないかもしれないが。
退職したら、次の仕事に向けて資格取得の勉強をするとか、
求職活動をするとか、今までやって来たこととは
違う道を通って、次の居場所(職場)を探す難しさ。
そのうちに、心だけじゃなく、
身体の方も今までとは違うという信号を出し始め、途方に暮れた。
就寝前、明日の朝ベッドから下りる時、
去年までと同じように、どこにも痛みが無くすんなり足を下ろし、
着替えられるようになっているのではないかと期待する。
でも毎朝裏切られる。
きっとこれが普通になっていくのだろう。
新しい手帳を買うと、来年1年間の生きる権利を得た気がする。
別に余命宣告されているわけでもないのに。
そのくらい、1年が貴重に思える。
これは、ちゃんと高齢者の仲間入りが出来た証拠。