想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

新しい手帳を買うと

来年の手帳は、高橋書店の『フェルテ12』を選んだ。
早番遅番のある仕事の時は、
時間軸が24時間の『シャルム8』が良かったが、
仕事を辞め、7時始まりで良くなったので替えた。

新しい手帳を開くと、夏休みに入る前のような気持ちになる。
予定を立てる楽しみや、何か楽しいことが起こる期待感、
大人になってもワクワクする。
また、早めの決算という気持ちにもなる。
まだ終わってもいないのに、今年1年の収支を考える。

どんな年だったのか。
2月で早番遅番のある仕事を辞めてから、
あっという間というか、ゆっくりと、急流のように時が流れた。
矛盾しているけど、そんな感覚。
今年は、"自分の老後探し"の1年だったと思う。
未婚のまま歳を重ねて、高齢者とか、介護とか、
自分と無関係に思ってきたことを、
自分のこととして捉えようとすることは、とても難しかった。
未婚既婚に限ったことではないかもしれないが。

退職したら、次の仕事に向けて資格取得の勉強をするとか、
求職活動をするとか、今までやって来たこととは
違う道を通って、次の居場所(職場)を探す難しさ。
そのうちに、心だけじゃなく、
身体の方も今までとは違うという信号を出し始め、途方に暮れた。
就寝前、明日の朝ベッドから下りる時、
去年までと同じように、どこにも痛みが無くすんなり足を下ろし、
着替えられるようになっているのではないかと期待する。
でも毎朝裏切られる。
きっとこれが普通になっていくのだろう。

新しい手帳を買うと、来年1年間の生きる権利を得た気がする。
別に余命宣告されているわけでもないのに。
そのくらい、1年が貴重に思える。
これは、ちゃんと高齢者の仲間入りが出来た証拠。