「だんなが警察に怒られたと言っている」
姉が意味不明な電話をかけてきた。
話はこうだった。
義兄(パーキンソン病を患っている)は、
車の運転はまだしているが、
病気特有の症状(歩くのが極めて遅い・
細かい作業が出来ない)があり、
振込などはいつも姉がやっていたのに、
昨日は、自分一人で行くと言い、コンビニに入った。
そこで上手く操作出来ず、店員さんに教えて貰おうとしたらしい。
話の内容から、詐欺と気付いた店員さんは、警察に連絡、
駆けつけた警察官の方に「怒られた」というのだ。
本人以外は、明らかに詐欺だと思っている。
問題は、本人が詐欺だと思っていないこと。
だから、助けて貰ったと思っていなくて
ただ「怒られた」と言ったのだ。
自宅に帰ってから、「貰い損ねた」と
何度もがっかりして呟いていたと言う。
口座を開くためまず10万円送金し、
その後に得られるはずだったお金、2000万。。。。
義兄は、Facebookをやっている。
元々交友関係が狭いうえに、病気のために、
ネット内の交友だけになっていたと思う。
LINEで繋がってきた相手を"LINE友達"と呼んでいたらしい。
その人はタイにいて、話の中に"リーダー"が出て来る。
本人は頑なに"LINE友達"を信じている。
義兄のように、真面目で、頭がしっかりしている人にも
大金に目がくらんで、
真実が見えなくなる愚かさがあるとわかった今回の事件。
資金がある程度あるから、もっと増やそうとしたのだろう。
私は、そもそも資金が無いから、大丈夫、と思ってはいるが。
全てのお金の管理を義兄にさせていた姉家族は、
今回のことをきっかけに、いい方向に向かってくれたら…