想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

田舎の善悪

大学病院の給食(入院患者の)の職場は、
離婚した人が多かった。
資格や経験の無い人が手っ取り早く
就ける仕事だからか。
離婚し、地方(北海道では札幌以外の道内の
こともそう言う)から
移住している人も多かった。

その中の一人と話をしていて、
無免許運転は普通、と言う人がいた。
田舎では、そういう人が多かった、というのだ。
まさか公道でも無免許で運転していたわけではないだろう・・

またその中のもう一人に、
メガネを忘れて困っていたので、
私の予備のメガネを貸したことがあった。
度が合いオシャレなメガネだったので、
彼女は気に入ったようだった。
でも、数日経っても返してくれない。
返してと言ったら、「使っていないんでしょ?」と
そのまま貰う気でいたのだ・・

田舎では、そんな堅い事言わずに、とか
このくらいいいだろう、とか、
仲が良くなり、近い関係になると、
まーまー許してよ、みたいな所がある。
良く言えば、"鷹揚"と取れる中に、
"下賤"と感じるものがある。
田舎は、おっとりとしていて善の集団のようで、
実は、規律や常識を無視した悪も潜んでいる。

金の茶碗を盗んだ犯人の出身地、
水原一平の出生地を見た時、思ったのは、
彼らは、そういう土地、そういう親に育てられ、
悪党というのではなく、
善悪の判断基準が、違っているのだと思った。
田舎でも、親に厳しく教えられた人は、
善悪の判断が大きくズレていることはない。

その人がどんな人になるか、
育った環境と親の影響は大きい。