何年か前の胆振東部地震で、食器棚の扉が開き、
円左エ門のマグカップが落ちて割れたことがあるので、
家具転倒防止棒を取り付け固定している。
ちょっと見栄えが悪いけれどしょうがない。
キッチン側の照明は、
ステンドグラスのペンダントライトを付けている。
点けると青い色がとてもキレイ。
ハートカズラは、すくすく伸びて床に届くほどになり、
その横に100均で買った麻袋に、
野菜を入れて吊るしている。
食器棚の中は、お気に入りのカップなど
最小限に絞って並べている。
喫茶店風にしているこの部屋は飽きない。
ずっと、飽きない。自分の名前と同じように。
少し離れた場所にタワーマンションが建った。
そこに帰る人達は、どんな気持ちで暮らしているんだろう。
私は、人工的なものより木に囲まれ、
地面に近い場所での暮らすのが心地良いので、
下を見下ろす高さのキレイ過ぎる住まいには向かない。
「宝くじは買わない。当たったら困るから」と言うと、
買っている友人は、理解出来ないと言った口調で
「当たらないよ」と言った。
私の暮らしイメージは、元々小さく出来ている。
莫大なお金が入ると、把握しきれなくて混乱し、
生活や人間関係がおかしくなるだろう。
身の丈にあった生活から逸脱し、
堅実な生活に戻すのが大変だったことがあるから
把握しきれないお金は要らないと思うようになった。
"ちょうど良い"生活資金があるのがいいな
…と、言いながら、
無欲でいられないのが人間なんだろうな。