想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

店員さんのいない店

ドラッグストアに買い物に行った。
選びきれなくて、近くにいた店員さんに聞いたら、
不愛想に「ここにあります」と広い棚を指差しただけだった。
個々の商品知識などないのだろう。
レジをするだけなら、店員さんは要らないと思う…

子供の頃、"よそ行き"という服があった。
普段着じゃない、上等な(?)服のことだ。
"よそ行き"を着て、デパートに行った。
キレイなお姉さん(店員)が、商品選びを助けてくれた。

三越の最上階にユニクロとGUが入った。
集客のために、最上階に人が大勢集まる店を入れ、
シャワー効果を狙っているのだろう。
でも、期待はずれになるだろう。
安いからと最上階に来る客が、
下の階にあるブティクで買うわけがないのだ。
ユニクロとの価格差にますます売れなくなると思う。
こないだ行った時、下の階のブティクは、
これまでと同じく閑散としていた。
子供の頃憧れた"デパート"は、
昭和の遺物になっていくのかな。

どうしてこうなったか?
ひとつは、衣類にお金をかけなくなったということ。
国産の高い服しかない昔とは違い、
現在は、海外製の安くてオシャレで質の良い服がある。
もうひとつは、商品情報に詳しい客は、
店員さんを必要としなくなったこと。
自分でネットで調べネットや実店舗で買う。
商品と客との間にもう"人"が要らない。

商品を選びセルフレジを通り、店を出る。
ノーメイクの時なんかは、気が楽で良いと思う。
でもたまに「ありがとうございました」という人間の声がすると、
温かい気持ちになるのは何故だろう。