想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

限りが見えると

母がひとり暮らしになってから、
ひとりのお正月を送らないように、
独身の次女(私)は必ず実家に帰っていた。
シフト制の仕事に就いている時期も、
お正月は休みを頂いていた。
仕事をしていない今、今度のお正月は
ゆっくりと過ごせそうだ。

明日、母がこちらにやってきて、
美味しい物を食べ、買い物をして一緒に帰る。
晦日に、こないだやり残した大掃除の続きを
ちょこっとして、テレビ観て、お風呂に入って、
元日には、母の手料理と出来合いのご馳走を食べ、
何もすることが無いなぁー暇だなーと
ダラダラと過ごした後、アパートに戻って来る。

こんな退屈なお正月も、貴重な時間だ。
あと何回こんなお正月を
今年米寿を迎えた母と迎えられるか。
限りが見えると、平凡なことでも貴重に感じる。
貴重だから、退屈でも楽しくなくても大切に思う。

大谷翔平は、あの若さであの絶頂期でも
野球選手としての限界が来ることを自覚していて、
悔いのないように過ごしているという。
凡人の私は、限界を感じているのは、
日常生活を送る体力くらい。
でも、これから10年は働きたいと思い続けている。
その後の10年は…

外国で、80才を過ぎてから描き出して
画家になった女性がいると知って、
「80才になったら、絵を描こう!」と20代の頃に決めた。
もう評価とか何も気にしないで・・・・
それまでは、やっぱり生活を考えて仕事はしていきたい。
やりたいと思っていたけれど、やったことがないことを。

来年は、悔いが残らないような一年にしたい。