久々に汗のない朝を迎え、コーヒーを飲んだ。
もうすっかり、求職者生活から無職生活に変わり、
仕事に行かない引け目もなくなった。
働いていないことも先月に母にバレて、
今は堂々と会う約束をする。
来週また実家に行き、病院の付き添いと
こないだ出来なかったお風呂の掃除や
洗面所の片付けをすることになった。
その代わりに「焼肉を奢って」と頼んだ。
母は、「90才になったら施設に入るつもりらしい」と
姉は言っていた。
支援1でほとんど自立していて、
パークゴルフ大会に参加するほど元気だから、
介護施設には入れない。
「施設に入る」と言えば、独身の私が
同居してくれるのではないかという考えがあるのだろう。
自分の老後を考えたら、
あの町に住むことは考えられない。
まして、私の住むスペースなど無い実家に、
身一つで戻れというのは、現実的じゃない。
自分の老後がイメージ出来るこの街に住み、
時々、実家の母の助けをするというのが、
次女の私に出来ることかなと思う。
弟は頻繁に実家を訪れ、母と遊びに行ったりしている。
長女は、パーキンソン病の旦那の世話があるからと
特に何もしていない。
元々片付けが出来ない姉に、実家の片付けが出来るわけがない。
姉に出来ることといえば、話し相手(電話で)くらいだ。
3人の子供がそれぞれに役割分担をして、
母の老後を助けている。
そこでいつも考える。私の老後は?と。
母が訴える老後の不安より、
もっと大きな不安を
生涯独身の私は抱えているんだけど、
母は、そんなこと"知ったこっちゃない"だろう。