想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

母と私の老後

久々に汗のない朝を迎え、コーヒーを飲んだ。
もうすっかり、求職者生活から無職生活に変わり、
仕事に行かない引け目もなくなった。
働いていないことも先月に母にバレて、
今は堂々と会う約束をする。
来週また実家に行き、病院の付き添いと
こないだ出来なかったお風呂の掃除や
洗面所の片付けをすることになった。
その代わりに「焼肉を奢って」と頼んだ。

母は、「90才になったら施設に入るつもりらしい」と
姉は言っていた。
支援1でほとんど自立していて、
パークゴルフ大会に参加するほど元気だから、
介護施設には入れない。
「施設に入る」と言えば、独身の私が
同居してくれるのではないかという考えがあるのだろう。
自分の老後を考えたら、
あの町に住むことは考えられない。
まして、私の住むスペースなど無い実家に、
身一つで戻れというのは、現実的じゃない。
自分の老後がイメージ出来るこの街に住み、
時々、実家の母の助けをするというのが、
次女の私に出来ることかなと思う。

弟は頻繁に実家を訪れ、母と遊びに行ったりしている。
長女は、パーキンソン病の旦那の世話があるからと
特に何もしていない。
元々片付けが出来ない姉に、実家の片付けが出来るわけがない。
姉に出来ることといえば、話し相手(電話で)くらいだ。
3人の子供がそれぞれに役割分担をして、
母の老後を助けている。
そこでいつも考える。私の老後は?と。
母が訴える老後の不安より、
もっと大きな不安を
生涯独身の私は抱えているんだけど、
母は、そんなこと"知ったこっちゃない"だろう。