姉の義母が他界した。
義兄のことでいろいろあり、
大変な状況の中での今回の不幸。
施設に入り、95才にもなっていたから、
いずれこういう日が来るとは思っていたのだが、
なんでこう続くのだろう。
姉一家にしてみれば、泣きっ面に蜂だ。
姉は新婚当時、義兄の実家で同居していたが、
義理の両親と合わなくて別居した。
結婚当初から、そんな感じ。
そして何十年も経った数年前、
弟(義兄の)にひどい言葉を浴びせられ、確執が生まれた。
その弟の手助けが必要になる事態になったのだ。
義兄がパーキンソン病のために。
姉と弟(義兄の)の間に入るべく、
私は母と葬儀に出席し、一日一緒に過ごした。
姉との確執を消し去りたくて、
14年ぶりの再会となった弟(義兄の)と
世間話をしていた。
弟(義兄の)は離婚後、17才下の方と再婚し、
その方を紹介してくれた。
雑談をしているうちに、確執が解けかけて行くのを感じた。
お葬式というのは、亡くなった方のためにあるが、
残された人達の離れたり壊れかけた関係を
修復出来るかもしれないセレモニー。
この時だけは、人の命の儚さに気づき、
普段意識することはあまりないが、
生きている家族や親族の血の繋がりを
大切にしたいと思う。
人間って、誰かと繋がっていなければ、
ダメな弱い生き物だ。
帰り際、「(症状が進んでいる)お兄さんのことを
よろしくお願いします」と私は言った。
自分の兄のことをお願いする義理の妹のお願いを
どんなふうに受け止めただろう。
義兄は、実の弟だけじゃなく、妻や娘はもちろん、
義理の妹(私)とも繋がっている大切な人なんだ。