渓流のように時が流れる音が、聞こえることはないか?
友人の母に何かあった時、失礼のないように
最近はお悔やみ欄をチェックしている。
そこで姉が昔、いつも羨ましがっていた奥さんのご主人、
建設会社の社長が亡くなったことを知った。
70才とは、まだ早すぎる。
こんなふうに、突然昔の知人の訃報や
施設に入居の話などを聞くと、
血気盛んだった大人達が
あっという間に変わってしまったようで驚く。
街と同じように、住人の顔ぶれも変わっている。
それが、時が流れる音になって聞こえる。
ゆっくり想う暇などなく、
がむしゃらに働いていたり、生活をしている人は、
有り余る時間を手に入れた時、
時が流れる音など聞くこともなく、
一気に老後を迎えるのだろう。
仕事を辞めてからの半年間、
朝5時過ぎに起きて、安住アナや羽鳥アナを観て、
夕方には、『孤独のグルメ』の松重さんに見入る。
そんなテレビを観る合間に、
読書やカラオケやウォーキングに買い物、
友人や母とのお出かけ、それから作文と刺繍。・。・。・。・。・。
年金生活に入れば、
こんな生活の繰り返しをしていくんだろうなと思った。
死ぬまで、ずっと?と思った途端、
それは嫌だ!
まだ、働き続けたいんだ!
と、ソファーからガバッと起き上がった。
このままダラダラと、流されて行く気か?
渓流の先はまだまだ先にある。