想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

流れる音

渓流のように時が流れる音が、聞こえることはないか?

友人の母に何かあった時、失礼のないように
最近はお悔やみ欄をチェックしている。
そこで姉が昔、いつも羨ましがっていた奥さんのご主人、
建設会社の社長が亡くなったことを知った。
70才とは、まだ早すぎる。
こんなふうに、突然昔の知人の訃報や
施設に入居の話などを聞くと、
血気盛んだった大人達が
あっという間に変わってしまったようで驚く。
街と同じように、住人の顔ぶれも変わっている。
それが、時が流れる音になって聞こえる。

ゆっくり想う暇などなく、
がむしゃらに働いていたり、生活をしている人は、
有り余る時間を手に入れた時、
時が流れる音など聞くこともなく、
一気に老後を迎えるのだろう。

仕事を辞めてからの半年間、
朝5時過ぎに起きて、安住アナや羽鳥アナを観て、
夕方には、『孤独のグルメ』の松重さんに見入る。
そんなテレビを観る合間に、
読書やカラオケやウォーキングに買い物、
友人や母とのお出かけ、それから作文と刺繍。・。・。・。・。・。
年金生活に入れば、
こんな生活の繰り返しをしていくんだろうなと思った。

死ぬまで、ずっと?と思った途端、
それは嫌だ!
まだ、働き続けたいんだ!
と、ソファーからガバッと起き上がった。
このままダラダラと、流されて行く気か?
渓流の先はまだまだ先にある。