想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

不思議な住人

なんでも自分のすることや考えることが"普通"で
違うと「不思議」と思いがちだけど。

例えば、ここ最近話題の下の住人。
入居した時から不思議だった。
引っ越しの時、笑顔で挨拶を交わした「イケメン」は、
たぶんご主人で、好印象だった。
でも階段下で引っ越し作業をしていた人は、
ブサイクなデブ男。笑顔も無いし挨拶もなかった。
ずっと男の二人暮らしと思っていた。
入居してすぐに苦情があった。音に気をつける日々が始まった。

しばらく経って、赤ちゃんの泣き声がした。
男の二人暮らしと思っていたが、新婚さんだったと気づく。
あれから数年経ち、赤ちゃんは女のコだとわかる。
もう3才以上になると思う。

私の生活音がうるさいというくらいだから、下の部屋は静かだ。
でも、静か過ぎるのだ。
赤ちゃんの泣き声や、時々ご主人の声は聞こえていたが、
ほとんど下に人が住んでいないと思うくらい静かなのだ。
掃除や洗濯の音は聞こえる。
でも、調理や、夫婦の会話や、女のコの話し声が
(最近では)全く聞こえない。
お風呂に入る音すらしない(前はしていた)
でも、確かに住んでいるのだ!?!?!?
子供の声、子供の世話をする母の声が全く聞こえない…
「不思議」と感じることも
実際、事情を聴いてみれば納得するのかもしれないが。

サ高住(自立した高齢者が暮らす住宅)で、
お風呂に入らない、髪も洗わないという人もいた。
「魔物」に怯えている人もいた。
それは認知症や精神的な病から来ていると思うが、
普通に生活している普通の人でも、
「不思議」と感じる人は多い。
この歳で結婚の経験が無いということ自体、
ある人からみれば、私も「不思議」な部類なのだけど。