母と2ヶ月ぶりに伯母の面会に行った。
前回はロビーで10年ぶりくらいに会った。
その変貌ぶりに驚いていた。
今回は、部屋の中で話すことが出来た。
入る前に、伯母の普段の生活の様子や、
認知症の程度などスタッフに聞いた。
どうしても、前の職場がサ高住だったせいか気になり、
確認したくなった。
いくら、こうした方がいいと思うことがあっても、
姪の立場で遠慮して言えないことが歯痒い。
施設は、伯母のような常に介護が必要な人も入居している。
多くのスタッフ(介護士)が常駐しているので、
サ高住と介護付き老人ホームが合わさった施設のようだ。
部屋で「ここの住み心地はいい?」と聞く私に、
「外に聞こえるから」とシーッのポーズをする母。
伯母は、気に入らないこともあるが、
ここにいるしかない、というようなことを言いかけた。
介護スタッフが、入居者のためと思ってすることも、
入居者には悪く取られることもある。
逆に思い通りにならない入居者に対して、
冷たい態度を取るスタッフもいるだろう。
”介護”は、昔昔、「嫁」が行っていた。
嫁は、介護技術など習ったわけではなく、
いろいろな介護用品などもあったわけじゃなく、
個人個人が、考えて工夫して行っていた。
その行為が仕事になり、資格が出来た。
介護の勉強をして、知識や介護技術を身に付けた人達が、
「嫁」に代わって介護を仕事にしている現在。
高齢者を劣っている人間という扱いで、
偉そうな口調で対応する(経験豊富な)資格者を多く見てきた。
その人達に介護されている高齢者のQOLは高いだろうか?
高齢者住宅や施設では、何かを引き換えにして
介護が行われているような気がしてならない。