想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

ここの住み心地はいい?

母と2ヶ月ぶりに伯母の面会に行った。

前回はロビーで10年ぶりくらいに会った。
その変貌ぶりに驚いていた。
今回は、部屋の中で話すことが出来た。
入る前に、伯母の普段の生活の様子や、
認知症の程度などスタッフに聞いた。
どうしても、前の職場がサ高住だったせいか気になり、
確認したくなった。
いくら、こうした方がいいと思うことがあっても、
姪の立場で遠慮して言えないことが歯痒い。

施設は、伯母のような常に介護が必要な人も入居している。
多くのスタッフ(介護士)が常駐しているので、
サ高住と介護付き老人ホームが合わさった施設のようだ。
部屋で「ここの住み心地はいい?」と聞く私に、
「外に聞こえるから」とシーッのポーズをする母。
伯母は、気に入らないこともあるが、
ここにいるしかない、というようなことを言いかけた。
介護スタッフが、入居者のためと思ってすることも、
入居者には悪く取られることもある。
逆に思い通りにならない入居者に対して、
冷たい態度を取るスタッフもいるだろう。

”介護”は、昔昔、「嫁」が行っていた。
嫁は、介護技術など習ったわけではなく、
いろいろな介護用品などもあったわけじゃなく、
個人個人が、考えて工夫して行っていた。
その行為が仕事になり、資格が出来た。
介護の勉強をして、知識や介護技術を身に付けた人達が、
「嫁」に代わって介護を仕事にしている現在。
高齢者を劣っている人間という扱いで、
偉そうな口調で対応する(経験豊富な)資格者を多く見てきた。
その人達に介護されている高齢者のQOLは高いだろうか?

高齢者住宅や施設では、何かを引き換えにして
介護が行われているような気がしてならない。