入居者の方の体調が心配だと訪室し、
バイタル測定をしたりお話をしたりする。
病院に行った方がいいと思われる時は、
家族に体調をお話しするように勧める。
これは、前の責任者のやり方を少し引き継いでいる。
私は、そうやって、何人か重篤な状態になるのを防いだ(つもり)
サ高住のコンシェルジュは、
そんなことまでしなくていいという考えの人もいる。
家族に一回お話したら、後は病院に行くのも、
介護施設に転居するのも、そちらで決めてください、と切り捨てる。
サ高住は営利目的の住宅だ。
入居者の生活に深入りすることなく、
自立した生活が出来なくなったら、
出て行って下さい、というのだ。
手のかからない入居者ばかりだと
確かにコンシェルジュの仕事は楽なのだが。
たまに行くM住宅が、
私のメインの職場K住宅に比べて、
空気が淀んでいると感じるのは、
”心”が無い場所だからだ。
そこのコンシェルジュは、皆、正論を語る。
ロボットのように。
私が正論から外れたことをすると批判する。
M住宅にくだらないクレームが多いのは、
あの冷たい空気のせいだと思う。
営利目的のサ高住に住む高齢者は、
夫に先立たれたり、子供がいなかったり、
お金持ちではあるけれど、
寂しい、頼りたい、という気持ちの強い方が多い。
普段から”心”に寄り添っていれば、
クレームもクレームではなくなったりするものだ。
”心”に寄り添おうとすると、多忙になる。
でも賃金が増えるわけじゃない。
それでも、自分のやり方で行こうとすれば、疲労困憊する。
自業自得?
それでも、いいじゃないか。。。