想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

こんなサ高住に住みたいですか?

入居者の方の体調が心配だと訪室し、
バイタル測定をしたりお話をしたりする。
病院に行った方がいいと思われる時は、
家族に体調をお話しするように勧める。
これは、前の責任者のやり方を少し引き継いでいる。
私は、そうやって、何人か重篤な状態になるのを防いだ(つもり)

サ高住のコンシェルジュは、
そんなことまでしなくていいという考えの人もいる。
家族に一回お話したら、後は病院に行くのも、
介護施設に転居するのも、そちらで決めてください、と切り捨てる。
サ高住は営利目的の住宅だ。
入居者の生活に深入りすることなく、
自立した生活が出来なくなったら、
出て行って下さい、というのだ。
手のかからない入居者ばかりだと
確かにコンシェルジュの仕事は楽なのだが。

たまに行くM住宅が、
私のメインの職場K住宅に比べて、
空気が淀んでいると感じるのは、
”心”が無い場所だからだ。
そこのコンシェルジュは、皆、正論を語る。
ロボットのように。
私が正論から外れたことをすると批判する。
M住宅にくだらないクレームが多いのは、
あの冷たい空気のせいだと思う。

営利目的のサ高住に住む高齢者は、
夫に先立たれたり、子供がいなかったり、
お金持ちではあるけれど、
寂しい、頼りたい、という気持ちの強い方が多い。
普段から”心”に寄り添っていれば、
クレームもクレームではなくなったりするものだ。
”心”に寄り添おうとすると、多忙になる。
でも賃金が増えるわけじゃない。
それでも、自分のやり方で行こうとすれば、疲労困憊する。
自業自得?
それでも、いいじゃないか。。。