クレーマーに対して、
"お客様"ではないと捉える店がある。
少しずつ変化している世の中の流れを感じる。
また最近、叔母のだんなさんが、
首の手術後、入院先から施設に移り、家族は安心していたのだが、
そこを追い出されたと聞いた。
我儘が過ぎて、職員に見放されたようだ。
お金を払ってサービスを受ける人の中に、
サービスを提供する側に対して、
対等ではない意識の人が多い。
以前勤めたベンチャー企業の幹部(富裕層)や社員は、
お店で少しでも気に入らないことがあると、
すぐにクレームを言ったと自慢気に話していた。
また、サ高住の入居者の家族で、
すでに24時間の見守りが必要な状態になっている入居者の対応で、
施設並みの介護を当然のように要求する人もいた。
(サ高住は施設ではないので、コンシェルジュ1名がいるだけ、夜間は警備会社委託)
介護施設の職員が、入所者に暴力をふるったというニュースを見ると、
少しだけ介護の現場を見て来た経験から、職員の方に同情する。
何をされても仕事だから我慢しろとか、それが仕事だとか…
…だったら、親を引き取り自分で介護しろと思う。
介護が必要な歳になるまで、
その人がどんな考えでどんな風に生きてきたかが問題で、
他人を慈しんで生きてきた人が、
介護してくれる人に対して、
暴言を吐いたりはしない。
(重度の認知症にでもならない限り)
だから、暴力を振るわれたりもしない。
サービスを提供する側と、提供される側やその家族は、対等だ。
介護の場合、やって頂いている、という気持ちが必要で、
そこに、「お金を払っている」とか、
「それが仕事だから」というのはナシだ。
そういう意識を持てないまま高齢になった人は、
穏やかな老後を送れないのではないか。