想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

働く側からのサ高住

入居者の請求書の中には、
コンシェルジュのサービス分として、毎月数万円が含まれている。
入居者から見たら、これだけ払っているのに、
ここのコンシェルジュの働きぶりと言ったら…
と不満をお持ちの方もいる。

入居者の方が普段見ているコンシェルジュは、
いつも暇そうに「こんにちは」と挨拶しているだけ
くらいにしか思っていないだろう。
自立していて、普段元気な方には、
影で働くコンシェルジュが見えない、
見せないようにしているから。

入社して一年、
介護の必要な方がいないはずのサ高住で、
やってきたことといえば、
裸で脱力状態の入居者の方に、汗だくで服を着せたり、
筋力が無くて浴槽から出られなくなった方を
持ち上げ助け出したり、
転倒を繰り返し、起き上がれなくなった方を抱き起したり、
その後オムツ交換をしたり・・・
ここは、介護施設か?と思われる仕事を
影で行いながら、皆の前では笑顔で「こんにちは」と言う。
くも膜下出血で、発見が遅れたら
大事に至ったかもしれない方の対応をしたことも、
脳梗塞を疑い病院に行ってもらったことも、
ご本人が語れないから、誰も知らない。
ただ、「こんにちは」と言っているコンシェルジュ

サ高住は、基本、介護的なことはしない住宅。
勘違いしているご家族が多いことに驚く。
またスタッフが24時間常駐する義務のないことも知らないようだ。

毎月数万円のコンシェルジュ分も、働く側には届かない。
夜遅くてまで働いても、朝早くても、一律の時給。
パートが一人で働き、他の住宅の支援にも行く。
評判の悪い社員に改める指導もしない。
ご家族から「残念な会社」と言われている。
その声は社長に届いているのか。
ここの”社員”で無いことで、かえって私はやる気を無くさず働ける。