入居者の請求書の中には、
コンシェルジュのサービス分として、毎月数万円が含まれている。
入居者から見たら、これだけ払っているのに、
ここのコンシェルジュの働きぶりと言ったら…
と不満をお持ちの方もいる。
入居者の方が普段見ているコンシェルジュは、
いつも暇そうに「こんにちは」と挨拶しているだけ
くらいにしか思っていないだろう。
自立していて、普段元気な方には、
影で働くコンシェルジュが見えない、
見せないようにしているから。
入社して一年、
介護の必要な方がいないはずのサ高住で、
やってきたことといえば、
裸で脱力状態の入居者の方に、汗だくで服を着せたり、
筋力が無くて浴槽から出られなくなった方を
持ち上げ助け出したり、
転倒を繰り返し、起き上がれなくなった方を抱き起したり、
その後オムツ交換をしたり・・・
ここは、介護施設か?と思われる仕事を
影で行いながら、皆の前では笑顔で「こんにちは」と言う。
くも膜下出血で、発見が遅れたら
大事に至ったかもしれない方の対応をしたことも、
脳梗塞を疑い病院に行ってもらったことも、
ご本人が語れないから、誰も知らない。
ただ、「こんにちは」と言っているコンシェルジュ。
サ高住は、基本、介護的なことはしない住宅。
勘違いしているご家族が多いことに驚く。
またスタッフが24時間常駐する義務のないことも知らないようだ。
毎月数万円のコンシェルジュ分も、働く側には届かない。
夜遅くてまで働いても、朝早くても、一律の時給。
パートが一人で働き、他の住宅の支援にも行く。
評判の悪い社員に改める指導もしない。
ご家族から「残念な会社」と言われている。
その声は社長に届いているのか。
ここの”社員”で無いことで、かえって私はやる気を無くさず働ける。