想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

郵便屋さんは運命を運ぶ

夜に白髪染めをするから、
いつ面接に呼び出されても大丈夫だぞ!
と思ったところに、郵便屋さんが来た。
薄い封筒が届き、選考に落ちたことがわかった。
文書を一回サッと読んだ後、破いて捨てた。
落ちたショックはほとんどない。
また予定の無い日々が続くと思うと、
気分は重くなったが、ホッとしたのも事実。
その会社に入社したかったわけでもなく、
その仕事がやりたかったわけでもなく、
ただ、私が出来そうな仕事に就いて、
予定の無い日々から逃れたかっただけだった…
私が出来そうと思った仕事、
向こうがほしかったのは、"男性"だったのだろう。

最近は、履歴書が返却されない。
企業が責任を持って廃棄というのが当たり前になっている。
提出した書類は、パソコンで作成しているから、
何回でも簡単に作り直して使え、
次に、次にとすぐに切り替えられる。
企業側だって、気軽だろう。
だって、印刷物を廃棄するだけなのだから。
これが手書きだったら、そうは行かない。
以前採用された会社で、私以外の応募者に
不採用の文書を15通ほど送ったことがあった。
私よりも若い、私より字がキレイ、
私よりも仕事が出来そうなのに、
どうして私が選ばれたのかな?と多少の優越感は感じながら。
(もっといいところが見つかるように)
と願いながら、発送準備をしていた。

今回は、私の道はこっちじゃなかった、ということ。
まだ仕事探しを、じゃなく、人生を諦めない。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、
ちゃんと遊んで、ちゃんとした日々を送っていれば、
いずれまた、いつの間にか、
職場に向かう日々になるのだろう。