夜に白髪染めをするから、
いつ面接に呼び出されても大丈夫だぞ!
と思ったところに、郵便屋さんが来た。
薄い封筒が届き、選考に落ちたことがわかった。
文書を一回サッと読んだ後、破いて捨てた。
落ちたショックはほとんどない。
また予定の無い日々が続くと思うと、
気分は重くなったが、ホッとしたのも事実。
その会社に入社したかったわけでもなく、
その仕事がやりたかったわけでもなく、
ただ、私が出来そうな仕事に就いて、
予定の無い日々から逃れたかっただけだった…
私が出来そうと思った仕事、
向こうがほしかったのは、"男性"だったのだろう。
最近は、履歴書が返却されない。
企業が責任を持って廃棄というのが当たり前になっている。
提出した書類は、パソコンで作成しているから、
何回でも簡単に作り直して使え、
次に、次にとすぐに切り替えられる。
企業側だって、気軽だろう。
だって、印刷物を廃棄するだけなのだから。
これが手書きだったら、そうは行かない。
以前採用された会社で、私以外の応募者に
不採用の文書を15通ほど送ったことがあった。
私よりも若い、私より字がキレイ、
私よりも仕事が出来そうなのに、
どうして私が選ばれたのかな?と多少の優越感は感じながら。
(もっといいところが見つかるように)
と願いながら、発送準備をしていた。
今回は、私の道はこっちじゃなかった、ということ。
まだ仕事探しを、じゃなく、人生を諦めない。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、
ちゃんと遊んで、ちゃんとした日々を送っていれば、
いずれまた、いつの間にか、
職場に向かう日々になるのだろう。