想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

「不採用」から立ち直れ

完璧な応募書類、選考に落ちるわけがない、
自信満々で投函する。
書類選考が通ったら、電話で面接日時の連絡が来るはず。
ダメなら帰ってくる。
郵便屋さんが来て、ボトッと不愛想な音をさせて行く。
いい知らせを待っている心がキュッとする。
大きな封筒には、私が自信満々で送った応募書類が入っている。
あれだけ丹精込めて仕上げた書類が、
申し訳なさそうな言葉を並べた文書と共に帰ってくる。
私は、切り捨てられたのだ。
再び大海の漂流者に逆戻り。
何度もそんなことが続いたら、いい加減、
泳ぐ気力を無くし、ただただ漂う…
というのが、仕事に就くまでの求職者の日々。

今回はどうなるかわからない。

そもそも書類選考に落ちても
悲観することはないのだ。
雇う側の採用したい人物像と違っただけ、
また、他にもっといい人がいただけだ。
初めからそんなに入りたいところではなかったと思えば、
落ち込みもしない。
もっと他のいいところに行くために
通らなければならない道だったと思えばいいのだ。

転職回数の多さと、仕事探しの苦労経験は比例する。
求職活動の話をさせれば、長編私小説が書けると思う。
そんな大変な思いをすることがわかっているのに、
なぜ辞める決断をしてしまうのだろう。
…まだ仕事というか、職場というか、
働くということに”何か”を期待しているのかもしれない。

定年まで勤め上げた父や弟とは、
違う思考回路を持っている私。
父は生前、生活が安定しない私を
「不幸だな」と母に言ったらしいが、不幸ではない。