想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、             60代になった今もこれからも

ジグソーパズルの利点

岩盤浴に横たわり、温泉に浸かりながら、
解消するストレスも明日からの新たなストレスも
無いことに複雑な思いになった。
そして、働いていた数十年間を思い出した。
まだ働ける、という思いと、
もうあの頃のようには働けない、という思いと、
もうドロドロの日々には戻りたくない、
という思いが交互に溢れていた。

何十年ぶりに始めたジグソーパズル。
友人は、絶対に無理、と言う。
ジグソーパズルには向き不向きがあって、
たぶん私は向いているタイプなのだろう。
実家に私が完成させたのが何台もある(捨ててもいいのに)

再び始めた今、止めた理由に気づいた。
「無駄な時間を過ごしたくない」というより、
首こり肩こりの辛さに耐えられなかったからだ。
パスルの真上に重い頭を持って行く体勢は、
1時間も経てば、首も肩も腰も足も痛くなる。

ジグソーパズルを考えた人は、
何を考えて作ったのだろう。
普通のゲームのように勝敗が無い。
ポイントもお金も貰えない。
終わっても自分の作品を完成させた達成感も無い。
知恵の輪のように、頭の良し悪しも関係なさそうだし、
早く完成させればいいというものでもない。
要は、誰でも出来る。喜怒哀楽もほぼ感じない作業(?)
淡々と1ピースの定位置を探し続けるだけ。
やっと定位置が見つかって、パスッと入った時に
僅かばかりの感動はあるが。
最後のピースを入れた時には、完成させた喜びより、
身体の痛みから解放される日々に戻る喜びの方が大きい。
(懲りずにまた新しいのを買ったりして)

あえてジグソーパズルの利点をあげるなら、
続けていたらキリがないことを
途中でも切り上げるという心が鍛えられること。
それが上手く出来ていたら、仕事を頑張り過ぎて
脳梗塞を発症なんてことなかっただろうなぁ~
なんて思う。

賑やかなXmas飾りを片付けると
いつものシンプルな部屋に戻ったので、
小さなお正月飾りを置いた。