いろいろ考え過ぎて眠れない時、
ラベンダーのオイルを使う。
2滴ほど落としたティッシュをレースのポーチに入れて、
ベッド枠にぶら下げる。
ラベンダーの香りを嗅いでいると安心して眠れる。
そういう効能があるということもあるし、
昔からそうしているから、条件反射的に眠れるのかも。
もう一つ、心の特効薬は、
今年最後、108冊目に読むことにした、
『すてきなあなたに』
こないだコーヒーのシミ抜きを行った私物の本だ。
この本は、『暮らしの手帖』に掲載された記事が
一月の章、二月の章・・と月毎に分けてまとめられている。
もう何度も繰り返し読んでいるから、
どれもタイトルと最初の数行で、内容は思い出せる。
携帯電話も電子レンジも普及していない時代の話は、
今読むと、昭和だなと思うのだけど、
それはそれでのんびりとして癒される。
「藍の染つけ」や「雪ひら(行平)」というのも
この本で覚えた。(私は10代から親元を離れているので
家庭で学ぶ常識にとても疎い)
文章のあちこちに、名言も散りばめられていて、
「ここに書かれていたことだった!」と気づくことも多い。
これもそのひとつ↓
20代の仕事に恋に思い悩んでどうしようも無い時、
この本に救いを求めた。
料理の紹介・オシャレの話・紅茶の飲み方、パンの話などなどで、
慰められるような話は無いのだが、
文章から漂う優しさに癒され落ち着き、
本を閉じる時には、
穏やかな心を取り戻せていた。
『すてきなあなたに』は、
心を穏やかにする特効薬として、
これからもずっと愛読していくことだろう。