本屋さんで『さみしい夜にはペンを持て』という本を見つけた。
表紙の色合いといい、タイトルといい、ほしい!と思ったが、
千円いくらの金額…今はお金を使うべきは、他にある…と
今回は諦めた。(後日買いに行ってしまうかもしれない)
本の内容は、作文(日記)のススメのようだった。
短大の頃、言葉やいい文章が浮かぶと、
ベッドに上ってノートを広げ、詞を書いた。
小学生の頃から日記を書いていたから、
ペンの時代は、長い。
就職してからは、ワープロで書くようになった。
パソコンに代わったのは、2000年になる前だった。
あれから書く道具は、完全にパソコンに代わった。
パソコンだと、追加や文章の移動が簡単。
ペンだと、引いた線と直した字で、清書するのが大変だった。
もうペンには戻れない。
脳はキーに直結してしまっている。
今は、ペンを持っても字がすぐに出てこない、
思いついたはずの文章や言葉が消える。
母から電話が来て「今、何をしていたの?」と聞かれ、言葉に詰まった。
「作文」と答えたら、なんて言っただろう。
母は、お金を得ることに結び付かないことを認めない人だ。
今ならそんなことより仕事探しをすれば?というだろう。
昔から、そうだった。
美術科に入学して卒業しても仕事はない。
女が4年大学に行ったら、就職出来ない。
親として、子の生活の安定を望んで、
そういうことを言うのも、わからないではない。
でも、そういう親の考えのせいで、
どれだけの(あったかもしれない、
無かったかもしれない)いろいろな才能を
潰されたかもしれないのだ。
作文は、私の趣味だ。
趣味は仕事に結び付かなくても、
自分が楽しければいいんだ。