想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

ノンフィクション

小説でも書けば、と母は突拍子もないことを言った。
一人暮らしで、仕事を辞めた私が、
何をしているんだろうと心配しているのだ。
以前なら、仕事は?とプレッシャーをかけてきた。
今は、年齢的になかなか難しいだろうと思い、
気を遣ってそんなことを言ったのだろう。

小説、って簡単に言うけれど、
書けるわけないじゃない!!と、一瞬思ったが、
でも、『窓ぎわのトットちゃん』のように、
自伝的小説なら、書けると思った。
ネタはたくさんある。
様々な職場で出遭った人達、経験したことを
書き綴れば、かなり面白いものが出来上がると思う。
大作を書き上げて、自費出版!
子供の頃からの夢が叶う。

でも、出来ない。
登場人物がまだ健在、生きているからだ。
無名の一般庶民のただの暴露本になるだけで、何の価値も無い。
過去に遭遇したその人達をモデルにしたフイクションが
書けるようになるまで、小説を書くことに挑戦しない。

そう言えば、20代の頃に短い物語を書いたことがあった。
『小さな愛の物語』というタイトル。
(当時人気があった、みつはしちかこの漫画のタイトルをマネた)
自分的によく書けたと思ったので、
あろうことか、それを"相手"の職場に「親展」で郵送した。
若気の至りというか・・
サヨナラの手紙だったのだが、
Love letterと取られてしまったかもしれない。
15才も年上の"相手"でも、赤面しただろう。
その物語はノンフィクションだったので。

作文は趣味。
自分の気持ちがちゃんと伝わるように書けることを目指して、
いつまでも書き続けていきたい。