想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

一人暮らしの母そして私

コーヒーを飲みながら、作文を書く。至福の時。
味が好みの森彦からちょっと浮気して、
宮田屋のお店で買って来たコーヒーを淹れてみた。
淹れ方が悪いのか、お店で飲む味と違う。
食費を節約しても、コーヒー豆は好きな物を買うことにしている。
コーヒーを飲みながら、こんなのんびり生活を続けていたら、
ますます働き出せない脳と身体になっているんだろうなと思う。
でも、バリバリ働いていた時も、
3連休明けには、ボーッとして頭が回らなかった。
だから、あまり心配しないで、求職者であり続けようと思う。

数年前までは、高齢で不安なことが増えた母は、
私との同居を望んでいたと思う。
米寿を過ぎても友人に目標とされるくらい元気で、
楽しく過ごせていることや、
弟が近くにいて頼りになること、
町のセキュリティ対策や近所の付き合いがあることで、
私以上にひとり暮らしを謳歌していると思う。
(充分な年金でお金の不安もないし)

私が住んでいた頃、小さい町とは言っても、
町の中心だったので賑やかだった。
最近の母の話によれば、いたるところが空き家になり、
近所で明かりが付くのは、「うちと〇〇さんのところだけ」と言う。
高齢化と人口減少は、何もあの町だけではないけれど、
母は、ますます寂れていく町にある実家が
私の"終の棲家"になり得ないことがわかって来たようだ。
多くの人が暮らす街に住んでいて、
あちこちにワクワクするお店がオープンしたり、
楽しいイベントが行われていても、
歩くのが不安になって出かけられなくなったら、
都会に住もうが田舎に住もうが同じだとも思う。

私をこの街に住まわせているものは何か。
部屋が気に入っているとか、遊びに行ける場所があるとか、
友人がいるとかだけじゃない。
街のあちこちに、あの時その時のいろんな年代の"私"がいるから。