想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

"ひとり暮らし"講座

明るくなるのが少しずつ早くなっていて、
起きたくて、毎朝うずうずしている。
でも、下の部屋のクレーマーさんに気を遣い、
布団の中でしばらく待っている。
そして、そぉーっと起きて、
静かに静かにコーヒーを淹れるのだ。

ひとり暮らしに憧れた子供の頃と変わらず、
今でもひとりで生活している楽しさを感じている。
もしも昔担当したパソコンの市民講座のように、
講座をするとしたら、"ひとり暮らしのススメ講座"だろう。
料理とか裁縫とか女性らしいことは何も出来ない。
ただ一つ、"ひとり暮らし"だけは、プロ級だと言える。

若い時ならいざ知らず、
年を取ってから1人で暮らすことは、
1人で生活したことの無い人にとっては、
どれだけ不安で怖いことかと思う。
何かあったら…という不安が大きいだろう。
でも、それは1人じゃなくてもあるもの。

去年、愛猫に続き愛妻を亡くし子供もいない知人が心配で、
たまにブログを訪問していた。
最近更新回数が増え、手料理をしている様子から、
少しずつ1人に慣れてきているようで安心した。

サ高住の入居者で、ご主人に先立たれた奥様が、
意外に早く1人に慣れることに驚かされた。
母も、父の世話から解放されて、
今では1人暮らしが不安と言いながら、
楽しんでいるようにもみえる。

女って、元々、ひとり暮らしに向いているというか、
1人で生きて行く生命力を
持っているのではないかと思う。
男が傍にいれば、1人で生きていけないような
弱さを演じるズルさも隠し持っていて。