明るくなるのが少しずつ早くなっていて、
起きたくて、毎朝うずうずしている。
でも、下の部屋のクレーマーさんに気を遣い、
布団の中でしばらく待っている。
そして、そぉーっと起きて、
静かに静かにコーヒーを淹れるのだ。
ひとり暮らしに憧れた子供の頃と変わらず、
今でもひとりで生活している楽しさを感じている。
もしも昔担当したパソコンの市民講座のように、
講座をするとしたら、"ひとり暮らしのススメ講座"だろう。
料理とか裁縫とか女性らしいことは何も出来ない。
ただ一つ、"ひとり暮らし"だけは、プロ級だと言える。
若い時ならいざ知らず、
年を取ってから1人で暮らすことは、
1人で生活したことの無い人にとっては、
どれだけ不安で怖いことかと思う。
何かあったら…という不安が大きいだろう。
でも、それは1人じゃなくてもあるもの。
去年、愛猫に続き愛妻を亡くし子供もいない知人が心配で、
たまにブログを訪問していた。
最近更新回数が増え、手料理をしている様子から、
少しずつ1人に慣れてきているようで安心した。
サ高住の入居者で、ご主人に先立たれた奥様が、
意外に早く1人に慣れることに驚かされた。
母も、父の世話から解放されて、
今では1人暮らしが不安と言いながら、
楽しんでいるようにもみえる。
女って、元々、ひとり暮らしに向いているというか、
1人で生きて行く生命力を
持っているのではないかと思う。
男が傍にいれば、1人で生きていけないような
弱さを演じるズルさも隠し持っていて。