続くとうんざりする雨も、
何ヶ月も雨音を聞いていないと、
雨が降ればいいなと思う。
天気予報で今日は雨。
雨の描写が印象的だったのは、恩田陸の『きのうの世界』
後半、退屈なところがあったけれど、
集中豪雨の描写はとても印象的で良かった。
その恩田陸は、刺激的過ぎたので、
角田光代を読むことにした。
『対岸の彼女』で、「こんちくしょう」と言いながら、
自転車をこぐ主婦を思い出し。
角田光代の作品に流れているのは、"倦怠"だ。
登場人物が変わっても、舞台が変わっても、
倦怠感が漂っている。
恩田陸の非現実的な世界より、現実に近くて疲れない。
でも、恩田陸より読むスピードが遅くなるのは、
途中飽きて、スマホをいじるから。
角田光代が"倦怠"なら、
私の作文は、"哀感"だったらいい。
(「哀しい」が好きだから)
今月末で定年退職する友人と
来月から会う機会が増えるだろう。
彼女が退職する前に仕事を見つけて、
私の休みに合わせて、会う日を決める日々、
を目指していたが、その必要は今のところ無い。
予報どおり雨は降ってきた。
でも、しとしとと降っていて音がしない。
ポタンポタンという雨音もいいけれど、
ザーーーーッと、汚れた家も道も洗い流すほどの
勢いで降る雨も気持ちいいなと思う。
自然現象に理想的な降り方を期待してもしょうがないけど。