想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

幸せ長者

1万円のお買物券が当たって、
ワクワク感とリッチ感でいっぱいだ。
"リッチ"なんて言い方は古いが、
他の言葉では言い換えられない。
とにかく、リッチなのだ。
この浮かれた気持ちを長引かせるために、
しばらく使わないでおこうと思ったが
使用期限があるので、昨日何か買おうと出かけた。

第一候補は、チョコレートの詰め合わせの一番高いヤツ。
第二候補は、ファストファッションじゃないちゃんとした服。
お店を歩き回っていたら、
黄色?辛子色?アプリコット色?のセーターに目が行った。
パーソナルカラーがスプリングなので、絶対似合う色だ。
バーゲンで40%オフになっているし・・・
白やグレーや黒ばかりではなく、色物も欲しかった。
手頃な額で気に入った服が見つかって良かった。
まだ半分近く、お買物券は残っている。

たかだか1万円になんでこんなに喜んでいるんだろうと思う。
それくらい節約生活をしていたということもあるし、
それくらい貧乏になったということもある。
あの両手に紙袋を抱えて
物欲にまみれた"独身貴族"の私は幻だ。

これが10万円だったら、生活費にする。
100万円だったら、インプラントを検討する。
1000万円だったら、
下の階にクレーマーのいない、
除雪の心配もないアパートへ引っ越しをする。
1億円だったら、働き続ける老後を諦める。
2億円以上だったら、使い切れなくて余る額を全額寄付する。

額が多ければ多いほど、生活に密着して行き、
楽しさを感じなくなる。
単純に、今、ワクワク出来る1万円がいい。