想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

絶対言えないコト

今年、初詣はこの街と実家の町の神社、2か所に行った。
去年あまりいい年にならなかったのは、
初詣に行かなかったせいかもしれないと・・
おみくじを引いたら、2つとも「末吉」だった。
「末吉」は、「凶」に一番近い「吉」だ。
今年もいい年にならないかも…。
でも、おみくじはあてにならない。
16才で親元を離れるきっかけになった高校受験の失敗の年、
あの年は、「大吉」で、「安心して勉学せよ」だった・・・

人生の大きな分岐点となった受験の失敗について、
親しい友人以外、とくに親には絶対言えないコトがある。
負け惜しみと思われるのも、
なんて馬鹿なヤツと思われるのも悔しいから、
ずっと隠し続けているコトがある。

ほとんど受験勉強を、しなかったのだ。
というのも高校は、普段の成績で、
相応の高校に入れるものだと思っていた。
(結婚が適齢期になったら、誰でも出来るものだと思うように)
今考えると、とんでもない思い込みだった。

勉強をしないで何をしていたか?
ここからは親に絶対言えないこと。
好きな人のことで頭がいっぱいだった。
中学一年で同じクラスになった人が好きで好きで。。
二年生になってクラスが分かれてからも、
その人とたまに会って話しては浮かれ、
廊下や道やグランドで、その人ばかりを見ていた。
その人を想う詩をどれだけ書いてきただろう。

同じ高校を受験することになっていた。
受験会場の下見に行ったら、席はその人の"横"だった。
受験当日の朝は髪をカールして、ウキウキで、
問題文を読んでいると、隣のその人が視界に入り、
数学の「関数」はぶっ飛び、頭は真っ白になっていた。
終わったと思った。

受験勉強をしているふうを装っていたので、
夜食にコーンフレークを食べ続け太った。
食べながら、なぜか「迷路」を作っていた。
次の日友人に見せて喜んでいたが
あの「迷路」は、その後のジブンの人生になった。