想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

別の世界

今年の抱負"歳数読書"の月目標は、5冊。
今日で今月2冊をクリアし、いい調子。
文庫本1冊読むのに4~5時間というのが私のペース。
読み終えて本を閉じると、
本の中の世界から、現実世界に戻った気になる。
カラオケボックスで歌い続けた後
時間が来て、ドアを開けて出る。
その時も同じような気持ちになる。

別世界と言うほどではないけれど、
現実世界(日常)から離れる時間というのは、
"暗闇"に引っ張られないために必要だ。
同居している人がいなく、
ひとり黙々と掃除や洗濯をしている時、
過去の楽しいことより、腹立たしかったことが
次々に思い出されてきたりする。
専業主婦で、自宅に独りで過ごす時間の多かった友人は、
子供の頃に遡って、恨み辛みを膨らましていっていた。
独り、同じ日常の中で過ごしている人には、
不幸の種が自然発生し大きく育って行く。

弟(義兄の)は、「辛いのは病気をしている本人(義兄)だ」と言い、
母は、「(自分の娘)姉ちゃんは大変だ」と言う。
でも、どちらも同じくらい大変なのだ。
だから、二人には、時々日常から離れた時間を
作ってほしいと思う。
ずっと家にいて、その日常から離れないでいると、
"暗闇"に引っ張られるから。

でも姉に日常から離れて貰うためには、
義兄に介護サービスの利用を勧めることになり、
そのことを義兄がどう捉えるかという問題がある。
病状が悪化し、これから深刻になってくるだろう介護生活が
辛くならないように、出来れば、割り切って
楽しく(?)送れるようになるといいと思うのだが、
そこの所が、夫婦の片方が要介護となった時に
難しい問題としてあるのは確か。