想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

無意識の目

ドローンが使われるようになってから、
テレビの映像が変わった。
鳥になって遠くから近くから、
いろんな角度から見下ろした景色は感動ものだ。
被災地の映像も、リアルだ。
阪神や東北の地震の時に、ドローンがあれば、
もっと酷い映像が流れたのだろう。

最近、どうしても気になっているのは、
アナウンサーやMCの目だ。
明らかにカンペを読んでいる感じ。
目がカメラに合っていないので見ていて不快だ。
下を向いてメモを読んで話している方がまだ自然で良い。
カンペを読みながら話すなら、素人でも出来そう。

人と話す時は、目を見るのが礼儀と言われるが、
目をしっかり見るより、相手の口元を見る方が、
威圧感がなくていいとも言われる。

意識的な目ではなく、無意識の目というのがある。
キレイな顔、魅力的な顔の人がいると、
ずっと見てたい衝動にかられる。
逆の場合は、なるべく見ないようにしてしまう。
本能なのだろう。

こないだ10年以上ぶりの友人に会った時、
彼女を見ていて思ったのは、
20代の頃なら、久々に会ったなら、
メーク上手になった顔や着ている服に興味を持ち、
キラキラした目、生き生きとした表情になったはずだ。
60代の今、お互い、老化した相手には厳しく、
自分には寛大になっていると気付く。
無意識にそうなっているのだ。

昔と今を比較して変化に気づく目、
初めて見る顔でも、自然じゃないことに気づく目。
意識的にならどんなものでも見続けられるのに、
無意識の目は、なんて正直なんだろう。