想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

口元の話

生で見る事の出来ないもの、それは自分の顔。
最近はめっきり言われることがなくなったが、
他人に可愛いと言われると、こんな顔なのに!?
私の見ている鏡が嘘なのか!?と思ったものだ。
洗面所の鏡、姿見、デパートの鏡…みんな嘘なのか!?
…可愛いというのは、造形的なことじゃなく、
性格的印象的なことだったのだろうと、今は思う。

一人暮らしをしていて困ることの一つに、
食事している時の顔がどんなだかわからないということ。
黙っている時、表情は作れる。でも食べる時は無防備だ。
どうしてそんなことを今更思ったかというと、
昨日友人とファミリーレストランのカウンターに座った時に
向かい側に座っているお客さん(ほぼシニア)を見たから。
母や年上の友人と食事している時も、
口元を見て、(歳だな・・)と感じていた。
歪んだ口から落ちる食べ物。
切ない気持ちになっていた。

ところで、そういう私はどうなんだろうと、
スマホで動画を撮りながら食事してみた。
すると、同じように残念な、
というか、哀れな高齢者だった(泣)

孤独のグルメ』の松重さんの食べ方は、
上品とは言われていないが、見ていて気持ちいい。
マツコ・デラックスギャル曽根の食べ方もそうだ。
何が違うんだろうと思ったら、
"口元に神経が行き届いている"ということだ。
ただ食べ物を口に入れて咀嚼しているだけだと、
口元のたるみやシワが目立ち、
お年寄りになってしまう。

食事の時用に、前に置く鏡を買って来ようと思う。
お店で食べる時、
目の前の人に哀れな目で見られないように。