社長がお客様を事務所で待っていた。
(社長自ら営業というのは、情けない)
コンシェルジュ業務をしていると話しかけられ、
私の退職について、残念がってくれていた。
ちょっとうれしかった。
退職の本当の理由を知っているのは、
会社の幹部・管理職では無く、
その人の近くで働いていた人というか、
気軽になんでも話していた相手だけだ。
と思ったのは、私と同じ時期に入社し、
去年の春に辞めた調理師(社員)の話を聞いた時。
調理の上の人の間では、彼は、
"自分のやりたい仕事(作りたい料理)が出来ないから"
ということになっているらしい。
確かに、高齢者の食事は、
塩分や料理の堅さなど普通のレストランとは違って制限が多い。
でも、退職理由がそんな高尚なことではないことは、
いつも彼の不満を聞かされていた私は知っている。
彼は、作業量に見合わない安い給料、
彼に対する態度の悪いパート、
会社の対応全てに腹を立て、
我慢し切れず辞めたのだ。
真実は、調理のパートの男性が一番知っているだろう。
社長は、私の辞める理由を遠回しに聞いてきた。
「腰を悪くして…」と言った、嘘ではない。
でも、身体をちょっと壊しただけで、
退職する人なんているだろうか?
社長は、責任者Kが不要と判断し剥ぎ取った備品の跡を見て、
私に聞いたので「Kが取り外しました」と答えた。
自分が不要と思う物を勝手に片付ける、捨てる。
彼女の判断や優先順位はあまりにズレている。
薄気味悪い、こういう人が責任者の職場で働き続けるのは。
それが退職理由の本音。。。
いずれ、皆気づくだろう。