今度は課長が辞める。
入社してから1年4カ月の間に、コンシェルジュ部門では、
私の職場のリーダーがクビになり、
他の住宅の一人もクビになり、
部長が辞め、今度は課長も、ということだ。
キッチンの方でも、パートの女性が数人辞め、
社員の調理師も何人も辞めている。
1月には、私の職場の調理師も辞める。
…そんなにひどいブラック企業なのか!?
辞める理由はそれぞれにしても、
辞める話を聞くと、なんとも寂しい気持ちになる。
そんなにその人と親しかったわけでもないのに。
好きだったわけでもないのに。
転職回数14回の私は、14ヵ所の職場の人達を、
こんな気持ちにさせていたのだろうか。
この”寂しさ”を分析すると、
残された者が、「大変な思いをするかもしれない」という
”不安”という感情なのだと思う。
多かれ少なかれ頼っていた者を失うことで、
自分に被害が及ぶ可能性があると思うから。
〇〇ロスという言い方の寂しさもある。
いつも見ていた者(タレント)とかが
見られなくなる、結婚してしまうなど、
今までと違う状態になる時。
人は、いつも通り同じ状態が続くことに慣れ、
それが変わることに”不安”を感じるのだ。
その人を思う純粋な淋しさとは違う。
親の死の時でさえ、そうかもしれない。
次々と辞めて行く中で、辞めるつもりの無い私が
この寂しさ(不安)を解消する方法は、ただ一つ。
人に頼らず一人でなんでも出来るようになることだ。
仕事の難易度が上がっても、仕事量が増えても、
賃金は上がらないかもしれない。
でも、ここで働いて行く以上は、
そうしていくことが、自分の平穏な生活を守ることになる。