想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

いったい何が恥ずかしいんだろう

転倒して右手首を痛めてから、一ヶ月が過ぎ
やっと包帯が取れた。
道産子だって、歳を取ると雪道は怖くなるのだ。
積雪することがほとんどない地域の人は、
人も車も対処法がわからなくて大変だろう。

国民健康保険で減免の制度があると知り、
一昨日区役所に行って話を聞いてきた。

令和4年度の収入より、令和5年度の収入が
激減した人が対象とのこと・・・・私だ!?
去年の2月で辞めているのだから。
国保の保険料は、月の食費に近いくらい高額だ。
減額されると助かる。

窓口で説明を受けた。
収入が激減した以外に、"困窮"しているという条件も必要だった。
そのために、手続きの時に、
全ての通帳のコピーを提出しなければならない。
職員を信用していないわけではないけれど、
個人情報・・悪用される・・そんなことが頭をよぎった。

また、少ない貯蓄額を知られるのは恥ずかしい、と思った。
恥ずかしい、って誰に?
「減免の対象になっても、恥ずかしいですよね…」と
わけのわからないことを呟いたら、
職員の方は、不思議そうに私を見た。
そうだ、減免してほしくて行ったのに。

私は、私の独身貴族と言われた過去を知っているが、
職員にとっては、減免を希望している60代女性、一市民に過ぎない。
恥ずかしい、惨めだ、という気持ちから、
戻って来るかもしれないお金を諦めるのか? 

区役所を出てから、まっすぐ帰りたくなくて、
とぼとぼと歩き回っていた。