転倒して右手首を痛めてから、一ヶ月が過ぎ
やっと包帯が取れた。
道産子だって、歳を取ると雪道は怖くなるのだ。
積雪することがほとんどない地域の人は、
人も車も対処法がわからなくて大変だろう。
国民健康保険で減免の制度があると知り、
一昨日区役所に行って話を聞いてきた。
令和4年度の収入より、令和5年度の収入が
激減した人が対象とのこと・・・・私だ!?
去年の2月で辞めているのだから。
国保の保険料は、月の食費に近いくらい高額だ。
減額されると助かる。
窓口で説明を受けた。
収入が激減した以外に、"困窮"しているという条件も必要だった。
そのために、手続きの時に、
全ての通帳のコピーを提出しなければならない。
職員を信用していないわけではないけれど、
個人情報・・悪用される・・そんなことが頭をよぎった。
また、少ない貯蓄額を知られるのは恥ずかしい、と思った。
恥ずかしい、って誰に?
「減免の対象になっても、恥ずかしいですよね…」と
わけのわからないことを呟いたら、
職員の方は、不思議そうに私を見た。
そうだ、減免してほしくて行ったのに。
私は、私の独身貴族と言われた過去を知っているが、
職員にとっては、減免を希望している60代女性、一市民に過ぎない。
恥ずかしい、惨めだ、という気持ちから、
戻って来るかもしれないお金を諦めるのか?
区役所を出てから、まっすぐ帰りたくなくて、
とぼとぼと歩き回っていた。