想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

守ってあげたい

買い物をしていたり歩いているお年寄りを見ると、
力になりたい助けたいという気持ちになる。
母性本能とは違う。
弱者を助けたいという人間の本能じゃないかと思う。
一人暮らしの高齢者が安心して暮らせるような
お手伝いがしたい、そんな仕事がしたいとも思う。

65歳以上は見守り対象になり、
支援をしている町があるらしい。
私は来年、見守る側じゃなく、
見守られる側になる・・ということかと思った瞬間、
いつも思っていたことは、
誰もが喜ぶことではないと思った。

人との関わりが煩わしくて、
この街にずっと住んでいる一人暮らしの人は多い。
その人が65歳になったからと、他人(町内の人)がやってきて、
個人情報の記入を求めたり、見守りを始めると言われたら、
ありがとう、ではなく、煩わしく余計なお世話だ
という気持ちにならないだろうか。
(見守りに抵抗が無い人や必要な人は、
サ高住や施設に住むのがいい)

一人暮らしをしていると、確かに孤独死は怖い。
でもそれは家族が居てもありえること。
地震とかになったら、独りでどうしようとも思う。
そういう時は、近所の誰かが
例えば同じアパートの男達とかが、
(若くはないが)女である私を助けてくれるだろうと
甘えた考えが心の隅にあるのは事実。
人間には弱者を助けたいという本能があるはず・・・だから。
見守られるのは、煩わしい。
でも、何かあった時には助けてもらいたい、と、
随分身勝手な話だ。

ポツンと一軒家に住むお年寄りの番組を最近観たが、
あの人達は、あんな山の中に一人で住んでいても孤独じゃない
訪れる人を招き入れ、おもてなしをしている。
都会に一人で住むお年寄りの方がよっぽど孤独なのではないか。