松重さんの月見バーガーのCMが好きだ。
画面構成と歌と俳優全てがいい雰囲気を醸し出している。
とくに松重さんがいい。
『孤独のグルメ』で知りファンになった。
あのヌボーッとした立ち姿、長い手足を持て余した歩き方。
『孤独のグルメ』では独身男、
あのCMでは父親(たぶん妻に先立たれている設定)
どちらにも松重さんの演技力というか、
自身の持って生まれた雰囲気が現れている。
CMで娘に月を指さしたり、部屋でハンバーガーにかぶり付く姿から
いろんな物語を想像する。
ちゃんと月見バーガーと記憶させるところも上手いCMだ。
松重さんの背の高いところも好きだけど、
女性にグイグイ行かない風なところが最大の魅力だ。
誰かに似ている…、そうだ女子高の時に
好きだった世界史の先生に似ている!
先生と生徒の恋愛は憧れるものでもあり、
(女子高のせいか?)
求めても叶わない恋に恋していた。
放課後「(世界史の)質問がある」と
よく職員室に行き、別室で二人きりになっていた。
勉強のことなんてどうでもよくて、
ただ、ただ、先生と話がしたかっただけ。
一人暮らしの16才は、まだ子供だった。
卒業式が近くなり、サイン帳に何か書いてくださいと頼んだ。
その時のサインの中に、
"思うままに生きる人生があっていいと思う"という文章があった。
このブログを始める時、ブログ名には、
自分らしい形容詞を付けたいと思いそれを思い出した。
そして、"思うまま"を貰った。
女子高を卒業すると、先生への憧れは
あっさりと消えた。
松重さんの、求めても応えてくれない感じが
こんな過去の人と結びついてキュンとする。
いくつになっても、胸はキュンとするものなのだ。