想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

慣れる人々

物価高の中、店頭で値上がりに気づいた時は驚いて、買わない。
でもそのうち「慣れ」てきて、また普通に買うようになる。
消費者は「慣れ」ていく。

同じ商品でもお店によって売値が違うことに気づき、
森彦のコーヒーが、スーパーでは700円を超えるのに、
ドラッグストアでは、それより100円安かったので
それだけを買いに行くようになった。
そんなささやかな節約の努力をしているせいか、
以前と毎月の食費は変わらない。

いつも行っているお気に入りのお店で、
布団カバーを安く売っているのを見つけ買った。
売値が3990円で30%オフ。
尚且つ10%オフの時だったので、
ほしい物がかなり安く買えて喜んでいた。
ふと、価格タグの値段の部分にシールが貼られていたので、
元々いくらするんだろう?と好奇心から剥がしてみた。
すると、1990円、だった・・・

これはミスか、それとも価格改定なのか?
疑問を残したままだと気持ちが悪いので、
お店に行って聞いたら、「価格改定」という説明だった。
確かに同じ商品があり、3990円になっている。
でもタグの文章が販売中の商品のとは異なっており、
なによりこの色は、今販売されている物の中に無い。
ということは、価格改定前の"売れ残り"だったのではないか?
新しく販売するものに値段を揃え、
シールを貼ったのだろう。
なんだか、良い物を安く買ったという気持ちが冷めてしまった。

少し前、社会保障で生活している人が、
「たまにはウナギが食べたい」と言ったというニュースがあった。
ウナギなんてもうずーーーーっと食べていない。
国からお金を貰うことに「慣れ」た人の中には、
こんなことを言い出す人もいるのだなと思った。
「慣れ」というのはオソロシイ。