想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

これからの暮らし

20代の頃に、官庁でアルバイトをしたことがあった。
そこに50代で独身の女性が数人いた。
当時は、結婚していない高齢の女性というのは珍しかった。
公務員だから、お金に困らないから、
生涯独身という生き方もありなんだうと思っていた。
私はというと、結婚願望は無かったけれど、
いずれ結婚はするんだろうと思っていた。
結婚は、誰でも自然にするものだと思っていた。

母親世代のその次の私の世代でもやはり、
生涯独身の女性は珍しかった。
公務員や大手の企業に勤めていて、
経済的な不安の無い人以外で独身のままでいる人は
かなり稀だと思う。
ところが私の次の世代以降になると、
蓄えも少ない、年金も多く貰えないであろう人達が、
結婚しなくなっている。
最近では貧困女子という言い方をしたりするが。
私はその”ハシリ”かもしれない。

今は、仕事に就けない不安より、
未婚で子供もいない女の老後の暮らしが
イメージ出来ない不安の方が大きい。
なんせ、前例が少ない。
周りにそういう人がほとんどいなかったのだから。
ほとんどの人は、結婚し、子供を育て、親の介護…という
女の一生の定型人生を送っている。
女同士で、同じくらいの歳でも、子供のいるいないで、
生涯独身の私とは全く違う。
もちろんどちらの方がいいとか悪いとかいうつもりはない。

ただ、前例が少ないから、自分の中だけで考えていると、
フワフワとした不安が時々押し寄せて来る。
経済的な面だけなら、まだはっきりしていて良い。
仕事に就けば解決できることだから。
とりあえず、今できることは、
仕事に就くこと。
それだけ。