想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

女のひとり暮らし

"ひとり暮らし"という言葉は、
住人の年代で随分イメージが変わるものだ。

私が"ひとり暮らし"を始めた16才の時、
親の干渉を受けない大人の世界に
同級生の誰より早く踏み込んで、
寂しさもあったが、ドキドキワクワクしていた。

20代30代は、自立している女、
結婚なんて、出来ないんじゃない
しないだけと言うカッコ良さ。
それは40代になっても続いていた。

50代を超えて60代になると、一転する。
離婚したか、結婚出来なかった女の悲壮感が漂いだし、
自由な時間を楽しんでいるなんて言っても、
見えを張っているようにしか聞こえない。
これから迎える老後、年金生活は、女一人だと
それは厳しいものになるのが見えている。
少ない年金だけで楽しく暮らす、
みたいな本が売れているけれど、実際はありえない。
ありえないけれど、なんとかしようと考える一匹女。

旦那が、息子や娘が、
なんとかしてくれるだろうと頼ってばかりいる人は、
独りになった時、なんとかしようと考える力が残っているかな。

雑貨屋さんで、カワイイ!だけで買い込んで、
部屋に飾っていたあの頃。
今、そんなことしなくなったのは、
節約ばかりじゃない。