想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

長い一本道

コインランドリーは、空いているイメージしかなかったが、
昨日は、予想外だった。
今回で2回目の利用の私は、どんな人が利用するのだろうと、
次から次と入ってくる人を見ていた。
生活にゆとりが無さそうに見えるのは、
今の自分がそうだから??

かつて使っても使ってもお金が入ってくる時代があり、
両手に大きな買い物袋を提げながら、
まだ何か買おうと金のイアリングを見ていたワタシ。
病院から出る時、8千円が痛くて、涙を零したワタシ。
どれも自分のことなのだけど、
お金が無かった時代の方が、
たくさん思い出し、愛おしいのはどうしてだろう。

使っても貯まる一方で、郵便局の窓口に
定期を作るために何度も行った。
あの時代、それが当たり前で、
それがずっと続くと思い、
これは私の努力の成果、などと勘違いしていた。

転職後、仕事探しに苦労した。
失業中、運動だけはしていようと、歩いていた。
ウォーキングで訪れた長い遊歩道の遠くを見ながら、
頭の中で『青春の影』を歌い続けた。
惨めだったけど、あの時のジブンが好きだなと思う。
自分に酔っているだけ、
自分を慰めているだけかもしれない。
他人には、とくに親には弱さを見せたくなくて、
頑張って歩いていたのが健気で、好きだなと思う。

今日10月9日は、スポーツの日。
またウォーキングに行こう。
この街に来て何度も歩いている道。
いつか、この道のことも思い出す時が来るのだろう。
(あの頃は、あんなに歩けたナ…)なんて。