若い頃は、異常があっても気にしなかった人でも、
歳を取ると、不安になりすぐに病院に行くようになる。
サ高住の入居者でも、すぐにタクシーで
病院に行く方がいて、まーお金があることだし、
本人がそれで安心するなら…と見送っていた。
今朝、母が動悸がして心配だからと病院に行った。
私が買ってあげたパルスオキシメーターの
数値的に異常はなかったのだが。
病院から帰ってきて電話が来た。
娘さん(私)と一緒に、明日(院長)と明後日(主治医)に、
話を聞くように言われたとのこと。
何か悪い病気が見つかったというのではなく、
たぶん患者の家族に会い、母の状況を
説明しておきたいのだと思う。
友人から、認知症のある実母の相談を受けてた時は、
真剣に考え、友人の気持ちに寄り添っていたつもりで、
実は、自分の母親が元気だから、
どこか"他人事"というところがあったかもしれない。
母もいつまでも元気ではない。
遠くから静かに迫ってくる津波のようなものを感じた。
私が脳梗塞で入院し、退院日の前日、
主治医は、家族に説明したいと言った。
私は遠方から高齢の母を呼びつけるのは可哀そうと思い、
私一人で説明を聞くと言ったら、
主治医は、納得しなかった。
あの時のことを、母は認知症ではないのに、
はっきり覚えていない。
高齢になると、もう子供のことより、
自分のことで精一杯になるのだ。
明日、私は子として母のことを聞きに行く。
将来、私のことは、私1人で聞く。