想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

静かな暮らしに幸せを感じる

60代になると、貧富の差がはっきりとする。
ある時期まで差など無かったはずなのに、
物凄く大きくなっていることに気づく。

独身で自由気ままに生きて来た私などは、
まさに貧困女子の代表だ。
逆に貧しい家に生まれながら、
ご主人が出世した友人(子供はいない)は、
"老後資金2000万"どころじゃないだろう。

そう考えると、昔流行った言葉で言うと
彼女が勝ち組で私は負け組ということになる。
でも、羨ましいとか、悔しいという感情が
無いのはどうしてだろう。
彼女とは、数年前から付き合いを止めていて、
私の中では、今後も会うことなど無い人、だからか!?

ずっと以前、彼女は私に言った。
「自分のための時間なんて無かった!!」
それをなぜ私に言うかな?とあの時思った。
また、私の(車で)走る趣味に対して、
「ただガソリンを無駄にするようなことは、理解出来ない」
と彼女のご主人が言っていたらしい。
でも、今は車を手放しているが、
北海道内だけじゃなく、本州から九州にかけて走った思い出は、
私の中では、大切な感動的な記憶なのだ。

何千万も老後資金があれば、
そりゃ~安心かもしれない。
贅沢な生活、高級な服、貴金属・・
でも、若い頃に味わった贅沢や感動は、
歳を取ってから味わうのとは大きく違うと思う。
また、多すぎる資金は余っても
あの世に持っていけるわけではない。
独身や子の無い夫婦は、残す必要が無いんだし。

あとは、静かに暮らせるだけでいい。
朝に美味しいコーヒーを飲むとか、
そういうささやかな幸せだけで満足。