想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

コロナ禍の産物

街の人出がコロナ前に戻っている。
やっと3年のコロナ禍が終わろうとしている。
今思えば、国民に対する外出自粛とか、
昔なら想像も出来なかったことがいろいろあったなと思う。
でも、マスクというのは案外簡単に
生活に馴染んで行ったようだ。
マスクは、感染予防目的だったが…
髪が気になる人は、帽子を被って隠し、
有名人はサングラスをかけて顔を隠し、
お腹が気になる人は、ダブダブの服を着て隠し・・
隠すことで安心するのは、マスクも同じ。

退職したサ高住には、コロナ禍真っ只中に入社した。
職場の人達は、ほとんど私の素顔を知らない。
だから、若くて可愛い人という実際とは違う私が、
制服を着ないカフェエプロンの私が、
記憶されているのだろう。

コロナ禍に入社したことで、
仕事は複雑化し、臨機応変さが求められ、
検温や除菌などの作業は増え、緊急搬送時の混乱など
・・・コロナ以前はもっと、穏やかに
過ごせただろうサ高住の職場は、大変だった。
そして、次から次と辞めて行く社員。
これからも、スタッフがコロコロ変わるサ高住のまま、
存続していくのだろうか。
親のように姉や兄のように親しみ、
大好きだった入居者の方々の
命が守られますようにと願うばかり。

私がコロナ禍で得たもの、失ったものと考えると、
幸いにも得たものの方が多かったと思う。
それはサ高住での勤務経験。
あとは、老けて見えて落ち込み、外出したくない時、
マスクさえあれば大丈夫なことがわかった。
アンチエイジングの化粧品より、整形より、
安くて安全で確実なのは、マスクと知った。