街の人出がコロナ前に戻っている。
やっと3年のコロナ禍が終わろうとしている。
今思えば、国民に対する外出自粛とか、
昔なら想像も出来なかったことがいろいろあったなと思う。
でも、マスクというのは案外簡単に
生活に馴染んで行ったようだ。
マスクは、感染予防目的だったが…
髪が気になる人は、帽子を被って隠し、
有名人はサングラスをかけて顔を隠し、
お腹が気になる人は、ダブダブの服を着て隠し・・
隠すことで安心するのは、マスクも同じ。
退職したサ高住には、コロナ禍真っ只中に入社した。
職場の人達は、ほとんど私の素顔を知らない。
だから、若くて可愛い人という実際とは違う私が、
制服を着ないカフェエプロンの私が、
記憶されているのだろう。
コロナ禍に入社したことで、
仕事は複雑化し、臨機応変さが求められ、
検温や除菌などの作業は増え、緊急搬送時の混乱など
・・・コロナ以前はもっと、穏やかに
過ごせただろうサ高住の職場は、大変だった。
そして、次から次と辞めて行く社員。
これからも、スタッフがコロコロ変わるサ高住のまま、
存続していくのだろうか。
親のように姉や兄のように親しみ、
大好きだった入居者の方々の
命が守られますようにと願うばかり。
私がコロナ禍で得たもの、失ったものと考えると、
幸いにも得たものの方が多かったと思う。
それはサ高住での勤務経験。
あとは、老けて見えて落ち込み、外出したくない時、
マスクさえあれば大丈夫なことがわかった。
アンチエイジングの化粧品より、整形より、
安くて安全で確実なのは、マスクと知った。