想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

サ高住への入居を考えている人へ

たまに支援で行っている住宅にも
人間関係で問題があり、
コンシェルジュの所に相談しにやって来る人がいる。
どんな所でも人が集まっている所に、
合う人合わない人がいて、問題が起こる。
いくら富裕層の集まりとは言っても、それは同じだ。

サ高住は、介護施設ではなく、高齢者専用の住宅。
マンションとは違って、廊下に出るとすぐ隣に他人のドアがある。
マンションが一戸建てがくっ付いた感じだとしたら、
サ高住は高級な寮のような感じ。
これは、そういう生活になれていない人には、
相当にストレスを感じるものだと思う。

高齢になり、見守って貰える、
安心な住処を探してサ高住を選ぶようだが、
普通のマンションや一戸建てでは味わったことのない、
窮屈さ、面倒くささがあるのは確かだ。
それは、介護度が上がって施設に移るまで、
または、元気なままでいられるとしたら、
死ぬまで続く暮らし。

コンシェルジュの私は、
職場であるサ高住から、アパートに帰ると
自由な暮らしが待っている。
職場の人間関係を断ち切って引きずらない。
私は外の世界で自由に生きている。
たとえ職場に関わりたくないほど嫌な人間がいても、
軽蔑している馬鹿な職員がいても、
職場を出たら、プッツリ離れられるのだ。
入居している方達は、そうはいかない。
あそこにいる限り、毎日毎日、関わりたくない人間が
同じ屋根の下にいることを意識しながら、
悶々と暮らしていかなければならない。
それは健康不安くらい大きなストレスだろう。

老後を安心して暮らすために"サ高住"を選ぶ人は、
そんなことを覚悟した方がいい。
他人に左右されないで、マイペースで暮らせる人には、
いい住まいかもしれない。