想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

思い出になるのはどっち

こないだ救搬の手配をした90代男性のHさんの奥様は、
「大腸が爆発寸前だった」と教えてくれていたが、
実際は「大動脈が爆発寸前」で、大腸ガンも見つかっていた。
高齢ということもあり、戻っては来れないかもと
思っていたが、退院してくると聞いた。
年令的に手術はムリなので、薬で抑えながらの生活になる。
戻って来れて良かった…また会える。。。
入居者の中でも、とくに関わりの多い方だったので、
うれしかった。

実の母親の心配をするように、
二つの住宅を合わせた70名の入居者の心配をする。
そうすると疲れて身が持たなくなる。
ビジネスと割り切って!と先輩に言われ、
わかってはいるけれど、
休みの日にも心配をしてしまうのだ。

仕事を忘れるためには、カラオケに行くのが一番だ。
無になれるから。
でも最近、腰から下とくに足に嫌な症状があり、
悪化させないようにと、今日は一日部屋にいることにした。
あちこち片付けたり掃除しながら、
ひとりの時間を満喫出来た…わけではなかった。

何かに夢中になっていないと
つまらないことを、深く考えてしまう。
新しい責任者のKさんは、あーだとかこーだとか
パートなのに兼務させられて、大変なのに給料が安いとか。
考えれば考えるほど、マイナスの方向に向かっていく。
どうして、いいことだけを考えたり、
思い出したり出来ないんだろう。

でも・・・不思議なんだけど、これだけは言える。
大変だった時代の方が、思い出になっている。
楽な、いい想いをした時代のことって、
忘れてしまっているんだよね。