サ高住は、お金持ちの入居者の人生を知る所。
介護施設とは、違う空気が流れていると思う。
M住宅は、高級住宅街にあり、
入居者は、K住宅(私のメインの職場)より一層、
お金持ち感が強い。
中でも、90才近くのMさんのオーラは凄い。
歳を取ったら枯れるというのは、嘘だ。人によるのだ。
Mさんは、キラキラとマダムオーラを放ち、
背中は多少曲がっていても、お年寄りという感じがしない。
朝昼夕の食事毎にコーディネートを変え、
髪もウイッグで、ショートにもロングにもする。
迎えに来る友人も、家族も外車に乗っていて、
どこをどう見てもお金持ちのマダムなのだ。
近くのショッピングモールの客層は、
やはりお金持ちでオシャレな客が多い。
「客層が違いますよね」と私が言うと、
「私なんて、その辺の姉ちゃんだから」とMさんは言う。
まず"姉ちゃん"では絶対無い…
K住宅に長く入居されていたOさんが、急遽退居された。
会社経営をしていた息子さんの会社が倒れ、
Oさんの生活援助が出来なくなったからだ。
そのため、Oさんは生活保護を受けることになり、
今のサ高住より格安の所へ転居されたのだ。
生活保護を受給するのは難しいと聞くが、
こんな場合は、すぐに手続きが出来るようだ。
Oさんは、、親しい人と離れる寂しさはあるが、
今よりシンプルな住居になるが、国からお金を貰って、
今度は介護付きの何不自由の無い生活が続く・・・・・
金銭的な余裕のある、いろいろな老後を見ていて、
幸せな老後に必要なものは、お金が第一のようで、
そうとも言えないという話を
今度書いてみようと思う。