想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

封書の中身

会社から郵便物が届いていた。
給与明細が届く時期ではないし、
やっと雇用契約書でも送ってきたかな?
それなら職場で手渡しでもいいのに…と
思いながら開けてみると、『賃金変更通知書』だった。

社長は、ケチだという評判だった。
とにかく人件費はもちろんあらゆるところに
お金を出したくない人だと、皆が噂していた。
辞めたキッチンのパートの人も
ずっと時給は変わらなかったと言っていた。
時給は上がらない、と思っていたので、驚いた。

そういえば、別の職場で過去にも、
私だけ面接なしで更新されたことがあった。
真面目に働いていれば、
見ている人は見ているということなのだろうか。

入社して7月で2年になる。
入居者の方から、今でも、
辞めないでずっといてほしいと言われる。
「(働きぶりは)これまで何人も見ているから、
(私が)よくやっていることはわかっている」と言われる。
他の人がどんな感じで働いているのか、
一緒に働いていないのでわからないが、
少なくとも今いる人と比べて、
頑張っていると思われているようだ。

特別頑張っている、という自覚は無い。
今の責任者の言動には、我慢を強いられているが、
彼女の評価の低さのおかげで私の評価が上がるのであれば、
我慢も報われるというものだ。
幹部が私の勤務に気遣いをしてくれることも多くなったし。
社長にまで、頑張りが伝わり、
この時給アップに繋がったのかもしれないし。

悪いことと良いことは、いつも背中合わせにあるものだ。