想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

運転免許の更新を迷う

運転しなくなって、もう10年以上過ぎてしまった。
車を手放した理由は、経済的なこと、身体的な不安からだった。
今住んでいる所は交通の便も良く、必要ないのだが。
でも、休日の朝、晴れた青い空を見ると、
運転席に飛び乗り、海岸線を目指して走りたいと
時々思うのだ。昔のように。

歳を取った人の運転は危険だからと、
高齢者に運転させないようにする空気があるが、
そう言っている若い人も、
自分はまだまだ大丈夫だと乗り続けるのだろう。
今日は昨日の続きだから、昨日まで出来たことが
今日出来なくなるなんて思わないんだ。
運転だけじゃなく、何事も。
そうやって歳を取っても、若い頃の感覚のままでいる。

私は、運転が大好きだった。
でも、不向きだったと思う。
安定した気持ちで走ることが出来なかった。
自分のためにも人のためにも、もう運転しない方が良い。
それに・・・もう十分、運転の愉しみを味わった。
北海道一周、日本縦断。
知らない道を走る不安と期待、
突然現れた絶景を目にした時の感動、
人とのふれあい。・。・。・。・。・。・。・。・。
運転期間約20年でたくさんの思い出が出来た。

免許証の更新のお知らせが来て、
もうハンドルを握ることもないと思っていたけれど、迷っている。
それは、いつか母が介護が必要な状態になった時、
運転せざるおえない状況になるかも?ということがあるから。
でも一番は、免許証の写真を撮るのが嫌なのだ。
この写真ほど、残酷な物は無い!
普段マスクをしていて、
若い!カワイイ!と煽てられている世界から、
真実の姿を見よ、と現実の世界に
真っ逆さまに突き落とされる、恐怖。