4回転サルコーを成功させ金メダル、
念願の金メダルを取って美しい笑顔、
そんなハッピーエンドを期待していた観客にとって、
がっかりな終わり方だった。
(男子フィギュアは終わっていないので、
ドラマティックな展開を待っているが)
初オリンピックでSP2位になった選手より、
期待はずれの結果になった選手の方に
マスコミは注目して騒いでいる。
マスコミは、人々の気持ちを反映しているのだ。
人は、悲劇の方に気持ちを持って行かれる。
これまで転倒や失敗して、メダルを逃してしまった選手は大勢いる。
その原因を体調以外で明らかにしたことがあっただろうか。
転倒したり、失敗したりした大勢の選手の上に
金メダルを取る選手がいる。
勝負の世界は、実力だけじゃない。
また、団体戦で不運にも失格となった選手のために、
力を合わせて頑張ったという話もおかしい。
今はまだ可哀そうという空気が漂っているが、
競技とは別のことに心を注ぎ、注目を浴び、
持てはやされていた人。
その人のために他の選手の競技人生があるわけじゃない。
メダルがほしかったはずだ。
その気持ちがわかるから、本人は謝罪している。
マスコミは、美談のように抱き合う映像を流すが、
泣きたいのは、他の選手の方かもしれない。
いずれ造られた美しい笑顔で、TVに登場するだろう。
その時、今の可哀そうという気持ちが
どの位観客に残っているだろう。
マスコミによって創られた悲劇や美談に感動出来ない。
私も観客の一人。
ドラマより面白いドラマを明日愉しみにしている。