想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

悲劇と美談がお好き

4回転サルコーを成功させ金メダル、
念願の金メダルを取って美しい笑顔、
そんなハッピーエンドを期待していた観客にとって、
がっかりな終わり方だった。
(男子フィギュアは終わっていないので、
ドラマティックな展開を待っているが)

初オリンピックでSP2位になった選手より、
期待はずれの結果になった選手の方に
マスコミは注目して騒いでいる。
マスコミは、人々の気持ちを反映しているのだ。
人は、悲劇の方に気持ちを持って行かれる。
これまで転倒や失敗して、メダルを逃してしまった選手は大勢いる。
その原因を体調以外で明らかにしたことがあっただろうか。
転倒したり、失敗したりした大勢の選手の上に
金メダルを取る選手がいる。
勝負の世界は、実力だけじゃない。

また、団体戦で不運にも失格となった選手のために、
力を合わせて頑張ったという話もおかしい。
今はまだ可哀そうという空気が漂っているが、
競技とは別のことに心を注ぎ、注目を浴び、
持てはやされていた人。
その人のために他の選手の競技人生があるわけじゃない。
メダルがほしかったはずだ。
その気持ちがわかるから、本人は謝罪している。
マスコミは、美談のように抱き合う映像を流すが、
泣きたいのは、他の選手の方かもしれない。
いずれ造られた美しい笑顔で、TVに登場するだろう。
その時、今の可哀そうという気持ちが
どの位観客に残っているだろう。

マスコミによって創られた悲劇や美談に感動出来ない。
私も観客の一人。
ドラマより面白いドラマを明日愉しみにしている。