想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

入院の日まで

入院が決まった。
やはり思っていたとおり、
4年前に見つかった卵巣嚢腫は、
手術が必要なくらい大きくなっていた。
下腹部に鈍痛がある。
足にこわばりがあるが、関係あるのかな。
わからないが、とにかく不快な状態だ。

職場には、入院予定を上司に報告したが、
まだほとんどの人は知らない。
こないだの調理のパート女性の件もそうだが、
体調が悪いのですぐムカつき、イライラしている。
あと16日間耐えなければならない。

家族は、今回の入院をそんなに驚いてはいない。
歳も歳だし、そんなことはあって当たり前と言う母。
初めてのことじゃないし。
というか、何度も経験している。
一番大変だったのは頸椎の手術、その後、脳梗塞・・
病気のデパートのような身体だ。
でも、血液検査では全てAという不思議。

病気になって、
私は、自分を甘やかすことを覚えた。
頑張ろうとか、他人に気を遣って
いい人でい続けようとか思わないことにした。
そういうことが返って闘病を辛くさせるとわかったから。

身体は借り物で、脳が自分自身と考えている。
お腹をさすりながら、
ごめんねぇもう少しで楽になれるからね、と
他人を慰めるように、自分の身体を慰める。
病気の痛みも苦しみも辛さも自分にしかわからない。
その自分が自分を優しくしないでどうするんだ?

欠陥が多いかもしれないが、
この歳まて元気に動いてくれている。
メンテナンスを繰り返しながら、
もう少し使わせてもらうよ、私の身体。