入院が決まった。
やはり思っていたとおり、
4年前に見つかった卵巣嚢腫は、
手術が必要なくらい大きくなっていた。
下腹部に鈍痛がある。
足にこわばりがあるが、関係あるのかな。
わからないが、とにかく不快な状態だ。
職場には、入院予定を上司に報告したが、
まだほとんどの人は知らない。
こないだの調理のパート女性の件もそうだが、
体調が悪いのですぐムカつき、イライラしている。
あと16日間耐えなければならない。
家族は、今回の入院をそんなに驚いてはいない。
歳も歳だし、そんなことはあって当たり前と言う母。
初めてのことじゃないし。
というか、何度も経験している。
一番大変だったのは頸椎の手術、その後、脳梗塞・・
病気のデパートのような身体だ。
でも、血液検査では全てAという不思議。
病気になって、
私は、自分を甘やかすことを覚えた。
頑張ろうとか、他人に気を遣って
いい人でい続けようとか思わないことにした。
そういうことが返って闘病を辛くさせるとわかったから。
身体は借り物で、脳が自分自身と考えている。
お腹をさすりながら、
ごめんねぇもう少しで楽になれるからね、と
他人を慰めるように、自分の身体を慰める。
病気の痛みも苦しみも辛さも自分にしかわからない。
その自分が自分を優しくしないでどうするんだ?
欠陥が多いかもしれないが、
この歳まて元気に動いてくれている。
メンテナンスを繰り返しながら、
もう少し使わせてもらうよ、私の身体。