想うままひとり暮らし

16才から始めたひとり暮らし、60代になった今もこれからも

頭部全然異常なし

MRIをしましょう、って医師は簡単に言う。
あれすると支払いが、けっこう高額になる。
節約のために、お金がもったいないから、って理由で
「検査しない」って言えないものだろうか。
これで一日分ほどの稼ぎがパーになる。
高いお金を支払って、なんでもなかったら損した気がする。
「返してよ」なんて言う人の気持ちがわかる。
結果が悪いと、出費の痛さより不安でいっぱいになり、
検査は、どっちにしてもあまり楽しいものじゃない。

8年前に奇異性脳塞栓症(脳梗塞)を発症し、
運良く大事に至らず普通の生活に戻った私は、
3ヶ月に一回の定期検診を受けている。
当時、血圧も血液にも問題が無いにも関わらず、
発症した原因を見つけるために、
主治医は、相当悩んでいた。
結果的に心臓の卵円孔開存が見つかり、
エコノミークラス症候群が原因とわかった。

検査結果を待つ間、
ちょっとは心配もしていたけれど、
早番の仕事後に病院を訪れたので、
眠くて半分寝ていた。
待合室に一見女性と思われるほどの
BTSのメンバーっぽい男のコがいた。
あの人は絶対一般人じゃない・・
なんて考えていると、診察室に呼ばれた。

検査結果を聞く。
脳の断面図を何枚も映しながら、
「新たな梗塞は、ありません。」
私「ありがとうございます。」
また、脳の血管の画像を差し、
「血管にも異常がありません」
私「ありがとうございます。」
血液検査の結果のプリントを差し出し、
「(どの項目も)全部、問題ありません」
私「ありがとうございます。」

ああ、今回も(幸いにも)出費の痛みだけ味わった。